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チャットモンチー「majority blues」は歌詞の対比が神すぎる!

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チャットモンチーの「majority blues」は、キャリアを通じてもっとも優れた傑作だと思います。

わずか3分30秒に満たない曲ですが、そこで繰り広げられているのは、さながら宇宙そのものです。

残念ながら「majority blues」は、あまり多くの人に知られていません。

「majority blues」は、もっと評価されてしかるべき珠玉の名曲だと思うのです。

チャットモンチーの「majority blues」について見ていきたいと思います。

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チャットモンチー「majority blues」について

チャットモンチーの「majority blues」は、2016年11月30日に発売した、18枚目のシングルです。

両A面シングルとなっていて「消えない星」という曲とともに収録されています。

大阪医専のCMテーマ曲

「majority blues」は、大阪医専のCMソングです。

テレビのコマーシャルで、聴いたことがある人は多いのではないでしょうか?

また名古屋医専や首都医校などでも、使われていました。

チャットモンチー「majority blues」YouTube動画について

YouTubeには、チャットモンチー公式チャンネルがあります。

「majority blues」のショートバージョンの動画があるので、貼りつけておきます。

冒頭に登場する、土に埋められた男性がとても意味深です。

どこか怖さを感じてしまうのは、わたしだけでしょうか?

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チャットモンチー「majority blues」の感想レビュー

「majority blues」が曲全体で一貫しているのは、引き算の美学です。

無駄をとことん削ぎ落とし、最少の音だけで曲を展開していきます。

これほどシンプルで飾りのない曲を、わたしはほかに知りません。

まさにチャットモンチーがたどり着いた前人未到の境地、といった感じなのです。

 

昨今のバンドは、音の厚みとかテクニック重視に感じることがあります。

それはそれで素晴らしいのですが、どこか本質を見失っていると思います。

複雑にこねくりまして、結局、メッセージがうまく伝わっていない曲が非常に多いです。

本当はシンプルで飾らない曲の方が、心に残ったりするものなのです。

 

80年代や90年代のシンプルな楽曲のほうが突き刺さる、そんな経験はないでしょうか?

最近の音楽は、昔に比べるとあまりに複雑すぎます。

頭でこねくり回したような、血が通っていないと感じる音楽が多いのです。

時代の変化もありますが、ビッグヒットが生まれない理由は、それだけではないように感じたりもするのです。

 

チャットモンチーは3人で活動していたとき、正統派ギターロックバンドでした。

ドラムの高橋久美子さんが脱退してから、さまざまな挑戦をするようになります。

ファンとして変化に戸惑う部分もありましたが、試行錯誤をしながら新しい曲を作り出そうという姿勢には、すごく好感が持てました。

なかなか良い曲にめぐり合うこともあれば、イマイチかな、という曲もあったように思います。

 

そんな中で、ポッとリリースされたのが「majority blues」です。

わたしが初めて「majority blues」を聴いたのはラジオでした。

冒頭のギターを聴いた瞬間に、すごく惹かれるものがありました。

気がつけばすっかり虜になっていたのを、まるで昨日のことのように覚えています。

チャットモンチー「majority blues」歌詞の意味、対比に込められた思いとは?

チャットモンチーの「majority blues」の歌詞をたどっていきます。

自転車で30分 薄暗い道

ライブハウスは思ったより狭かった

帰り道は40分 ヘッドライトの中

初めての耳鳴りが不安だった

帰りが遅くなって 夢を見るようになった 16歳の私へ yeah

My, my, my, my, majority

みんなと同じものが欲しい だけど

Majority, minority

みんなと違うものも欲しい

ライブハウスへ自転車で30分かけて向かっています。

帰りが40分かかっているのは余韻に浸っているのでしょうか?

耳鳴りが不安というのは、いろんな解釈ができます。

・ライブの余韻に浸っている

・帰ってきたけど音楽が頭から離れない

・本当に耳鳴りになっている

16歳だった自分に向けての歌詞は、すごく生々しさがあります。

みんなと同じものが欲しい…、だけどみんなと違うものも欲しい…。

思春期であれば、誰だって一度は感じたことがある感情です。

不安に駆られながらも前に向かって進んでいく…、そんな状況が読み取れるのです。

飛行機で70分 空の旅

東京は思ったより近かった

右も左もわからない 前しか見えない

徳島は思ったより遠かった

始まりの鐘が鳴り さよならの味を知る 22歳の私へ yeah

東京は思ったより近かったけれど、ふるさとの徳島は思ったより遠い…。

東京でもがき苦しんでいるときに感じた、率直な感想なのだと思います。

あるいは、東京は物理的に遠くないけれど夢を達成するのは遠い、と感じているのかもしれません。

不安に駆られながらも、一歩ずつ歩み出している様子が読み取れます。

始まりの鐘、さよならの味、これもすごく絶妙な対比です。

新しい一歩を踏み出したときの期待と不安を、ものすごく端的に言い表しています。

My, my, my, majority

あなたを作るの私じゃない だけど

Majority, minority

あなたを守る人は私

まだ見ぬ私へ

あなたを作るの私だけ

Majority, minority

あなたを守る人は私

2番のサビの部分は、本当に奥が深いすごい歌詞です。

大きく分けると2つに分けられます。

前の4行⇒ かつての自分といまの自分

後ろ4行⇒ いまの自分と未来の自分

前半は、いまの自分が過去の自分に向かって「あなたを作るの私じゃない」と言います。

いまの私は、いろんな道がある中でたまたま進んだ道に過ぎない。

あなたは自分の道を進めばいい、と叱咤しています。

しかし「あなたを守るのは私だ」と言うのです。

 

まるで守護霊なのかと思うほど、その眼差しは温かいです。

 

後半は、いまの自分が未来の自分に向かって「あなたを作るの私だけ」と言います。

しかし最後には「あなたを守るのは私」と言うのです。

未来のわたしが守ってね、という流れになるかと思いきや、そうはなりません。

まるで、責任はすべていまの自分、とでも言わんばかりです。

 

これはあくまでわたしの解釈に過ぎません。

もしかしたら全然的外れで、違った意味なのかもしれません。

シンプルな曲ですが、いろんな解釈ができるのが「majority blues」です。

 

音楽メディア「OTOKAKE」でも「majority blues」の歌詞を解説しています。

>【チャットモンチー/majority blues】歌詞を解説!夢見る少女が成長する中で感じたこととは?

「majority blues」は、全編でこのような対比が散りばめられています。

曲の素晴らしさはもちろんですが、歌詞もまた注目すべき曲なのです。

チャットモンチー「majority blues」は、ボーカル橋本絵莉子の実体験?

歌詞はボーカル橋本絵莉子さんの、実体験と捉えて良いように思います。

徳島時代に行ったライブハウスのこと、東京に出てきたときの期待と不安、「あなたを作るのは私だけ」「あなたを守る人は私」まるで過去の自分に問いかけるようにして歌うのが、とても印象的です。

過去と現在が交錯し、やがて未来へと橋渡しするかのような歌詞なのです。

「majority blues」は、聴けば聴くほど味わい深くなる素晴らしい曲なのです。

チャットモンチー「majority blues」の口コミ、評判は

チャットモンチー「majority blues」は、ツイッターでもつぶやかれています。

チャットモンチー「majority blues」を聴くには

チャットモンチー「majority blues」は、以下の方法で聴くことができます。

・シングル「majority blues/消えない星」

・ベストアルバム「BEST MONCHY 1 -Listening-」

・サブスクリプション(音楽配信)

シングル「majority blues/消えない星」

シングルでリリースしているので、こちらから聴くことができます。

消えない星という曲と、両A面シングルとなっています。

ベストアルバム「BEST MONCHY 1 -Listening-」

解散前に出したベストアルバム「BEST MONCHY 1 -Listening-」2枚目の12曲目に収録されています。

手元に持っておきたい人は、こちらのオールタイムベストがおすすめです。

サブスクリプション(音楽配信)

チャットモンチーの曲は、音楽配信で聴くことができます。

アマゾンミュージックアンリミッドでは、初回は無料で聴くことができるので大変おすすめです。

「majority blues」のみならず、チャットモンチーのほとんどの曲を聴くことができます。

>Amazon Music Unlimitedを見てみる

チャットモンチー「majority blues」は決意と旅立ちの曲!

「majority blues」は、知名度はそれほど高くはないかもしれません。

シングルで発売していますが、それほど大きなセールスではなかったように思います。

ところが曲の完成度は、間違いなくチャットモンチー史上ピカイチの出来栄えです。

これほどまでにシンプルで、なおかつ心の奥まで突き刺さる曲はありません。

 

チャットモンチーは後世にまで名を残す最高のバンドだと思うのですが、その中の代表曲に必ず「majority blues」を入れるべきです。

「恋の煙」「シャングリラ」「風吹けば恋」など、チャットモンチーの素晴らしい曲はたくさんありますが、「majority blues」はこれらに勝るとも劣らない、珠玉の名曲なのです。