地方創生

【子ども】10人に1人が東京出身!日本の多様性は保たれるのか?

 data-srcset

東京一極集中が進んでいる。

地方で生まれ育った人が東京に移り住み、

やがて結婚して子どもが生まれる、といった状況が

何年もずっと続いていて、その流れは加速していくばかりである。

故郷は東京、という人がものすごい勢いで増えているのだ。

 

総務省は5月5日の「こどもの日」にちなんで、こどもに関しての

人口データを公開した。都道府県別の子どもの人口を取りまとめたものである。

ちなみに子どもの定義として、15歳未満の子を指している。

 

2018年10月1日現在において、

子どもの人口は全国で1,541万5千人となっている。

その中でもっとも多くを占めているのが東京である。

その数は155万人。実に10人に1人が東京出身なのだ。

以下はそのトップ10である。

 

  場所            (万人)

東京155.0
神奈川111.1
大阪105.6
愛知100.2
埼玉89.1
千葉74.8
兵庫68.3
福岡67.4
北海道57.7
静岡45.6

 

いまや10人に1人が東京出身なのである。

日本には47都道府県あるのに、上記のベスト10だけで

半分以上の子どもが占めている。地方創生とか多様性を尊重するとか、

いろんなことを議論されているけれど、

実際には、東京一極集中がものすごい勢いで進んでいるのだ。

このことについて、国はどう思っているのだろうか?

国が本気で危機を感じ、真剣に議論しているようには思えない。

世界各国を見ても、東京の人口の増え方は異常なのだ。

 

東京ばかりに人やモノが集まるのは、決して悪いことだとは

言わないけれど、あまりに偏り過ぎていないだろうか?

 

1極集中することのメリットを挙げるとすれば、波及効果への期待である。

日本にはほかのどの大都市にも負けない、東京というビッグ・シティがある・・・。

そんな東京に惹かれて、世界から多くの観光客が訪れて、

さらに日本のほかの街にも波及していく・・・。

世界に向けてアピールする意味において、一番星である東京が

光り輝くことを目指しているのであれば、

戦略の1つとして意味のあることだと思う。

ただ、国は絶対にそんなことは考えていないだろう。

無策のままきちんと向き合うことなく、

ダラダラと先延ばしにしているだけだと思う。

 

東京に住んでいる人たちは、果たして満足度は高いのだろうか?

物価が高い、満員電車がイヤ、お金がないと何もできない・・・、

利便性よりも不便なところばかり耳にするのは、わたしだけだろうか?

そもそも、好き好んで東京にいる人は、どれくらいいるだろうか?

いろいろと疑問に思うことばかりなのだ。

 

日本においてどこに住むかは、完全に個人の自由である。

ところが会社に勤めていれば、住む場所は会社の都合で決められてしまう。

いくら自分の希望を伝えても、かなわないことが多い。

そして多くの企業は、東京に目を向けている。

資本主義も行き過ぎてしまうと、いろいろと弊害が

起きてくるのではないだろうか?

 

わたしも20代の頃に、ずっと東京に住んでいたけれど、

そのときに思ったのは、お金が無ければ全然楽しくない、ということだった。

便利なものはたくさんあるけれど、お金が無ければ東京で過ごすのは、

けっこう大変だと思う。

資本主義についていけなくなった人たちは、東京は非常に居づらいと思うのだ。

そんな街を愛することはできるだろうか?

 

高校野球で球児たちが甲子園で繰り広げる熱闘に、

地域への思いを託す、といった心情が日本人にはある。

だからこそ、秋田の金足農業が決勝まで駒を進めたり、

佐賀北高校が優勝したりすると、歓喜に包まれたりするのだろう。

しかし実際は、子どもは日本全国に点在しているわけではない。

10人に1人は東京にいるのである。

 

東京の一極集中をなんとかできないものだろうか?

でもこれは1人1人が考えることではなく、

本来であれば国が考えるべきことだと思うのだ。

掛け声だけでいつまで経っても何も進まない・・・。

政治のスピード感の無さを改めて欲しいと思ったりもする。

 

参考文献

https://seniorguide.jp/article/1183251.html