びわ湖毎日マラソンを現地で観てきました。
びわ湖毎日マラソンはテレビでも生中継される、超ビッグイベントです。
東京オリンピックの最終選考も兼ねている、ものすごく重要な大会なのです。
長い伝統と歴史があって非常に権威ある大会ですが、実際に足を運んでみると、いろいろと感じることがありました。
目次
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びわ湖毎日マラソンのスタートは10分遅れた
びわ湖毎日マラソンは、スタートが鳴らないアクシデントがあり、10分も遅れました。
大雨の中で時間通りに始まらないのは、選手にとってはとても辛いです。
スタートラインに立ったのに、いったん全員を引き上げる処置をしていました。
10分後に改めて、スタートとなりました。
びわ湖毎日マラソンのレース結果について
厳しいコンディションでしたが、選手はとても頑張っていました。
優勝はケニアのチェベト選手で、2:07:29というタイムでした。
日本人最高は4位の作田選手で、2:08:59です。
大迫選手の日本新記録を破るのは、戦前から厳しいと言われていました。
コンディションを考えれば作田選手は、かなり好記録を叩き出したように思います。
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テレビ放送と現地の熱はリンクしない
今回現地で観て感じたのは、テレビと現地の温度差です。
そもそもテレビ放送するものが、そのまま人気の証になるとは限りません。
プロ野球は90年代にゴールデンタイムをずっと占拠していました。
いまはすっかり放送しなくなりましたが、野球人気が無くなった訳ではありません。
プロ野球の観客動員数は過去最高を更新していて、大変な賑わいを見せています。
プロ野球は、球団が客を楽しませるために、さまざまな努力をしているのです。
野球人気にぶら下がっているだけ…、なんてことは絶対にありません。
サッカーのJリーグや、バスケのBリーグ、卓球のTリーグなど、各競技は動員と人気の獲得のために、さまざまな施策を試みています。
プロリーグだから当然だという面もありますが、人気のスポーツでさえこれくらいのことをやっているのだ、と感じたりするのです。
マラソンを取り巻く環境は果たしてこれで良いのか?
近年はマラソンも、かなり大きく変わってきています。
MGCが大変な盛り上がりを見せたり、大迫選手が東京マラソンで日本新記録を出すなど、ニュースになることも多いです。
ただし、それはまだ一部の動きだけで、本当に変わったようには思えません。
実際、びわ湖毎日マラソンを現地で観て、トップを決める大会の割には、あまり盛り上がっていない、と感じました。
東京マラソンは例年100万人の観客が、沿道から応援すると言います。
2020年は新型コロナウィルスによる自粛で、7万人とのことでした。
びわ湖毎日マラソンの場合、果たしてどれくらいなのでしょうか?
これだけ注目を集めている大会なのに、ものすごく少ないと感じました。
新型コロナウィルスのため、大会本部から応援の自粛要請が出てきました。
ただ、新型コロナウィルス云々ではなく、大会自体についていろいろ感じることがあったのです。
テレビでやるくらいだから、現地はもっと盛り上がっていると勝手に思っていました。
実際はそうでもなかったので、その部分で結構がっかりしてしまいました。
テレビというマスに届ける方法は、あくまで手段でしかありません。
どれほど深く突き刺さるかというのは、まったくの別問題です。
びわ湖毎日マラソンの場合、残念ながら現地にあまり熱を感じませんでした。
マラソンなんてこんなものなのか、と感じてしまったのは事実です。
観客の少なさや現地の熱量の少なさに対し、テレビでは毎年放送している…。
テレビや新聞社、各種スポンサーで成り立っていますが、本当にこれで良いのでしょうか?
お金を出す側として、本当にこれで満足しているのでしょうか?
何となく、今までのしがらみとか大人の事情を感じずにはいられません。
マラソンは大会によってカラーが違う
わたしは先日、青梅マラソンを走りましたが、とても素晴らしい大会でした。
数万人に及ぶ規模で、なおかつ50回も数を重ねている歴史ある大会ですが、多くの人が応援してくれて、手作り感を感じました。
市民マラソンと競技マラソンは別なのかもしれませんが、ワクワクや楽しさを感じる大会は、次も参加したくなります。
びわ湖毎日マラソンは、歴史と伝統ある重要な大会ですが、本当に盛り上がっているのか?と感じたりするのです。
びわ湖毎日マラソンの周辺情報について
大会会場である皇子山陸上競技場の近くにはイオンがあります。
イオンに足を運ぶと…、いつもよりかなり空いていました。
周辺は交通規制が敷かれているため、いつもより来る人が少ないのです。
大会を開催すると人が集まって混み合うのかと思いきや、まったく逆でした。
残念ながらびわ湖毎日マラソンは、外部から人を集めていないように思います。
選手や関係者は来るのですが、現地で観たい人とか応援でわざわざ来る人は、肌感覚からすればまったくいません。
近所に住んでいる人が暇つぶしに見に来ている…、くらいの感覚ではないでしょうか?
大変な注目を集める大会なので、何かしらメリットはあって欲しいですが…、あまり感じませんでした。
びわ湖毎日マラソンの賞金はゼロ
びわ湖毎日マラソンは歴史と伝統のある、権威ある大会です。
オリンピック出場を賭けた大変重要な一戦であり、ここから巣立った選手も多いです。
そんなびわ湖毎日マラソンは、優勝すると賞金はあったりするのでしょうか?
公式HPをくまなく見ましたが、残念ながら賞金に関する記載はありませんでした。
わたしは、大迫選手が提言していたことが、脳裏をよぎりました。
MGCは大変な盛り上がりを見せましたが、一方で優勝しても賞金がありませんでした。
スポーツはアマチュアリズムがまかり通っていて、お金の流れが不透明、といったことはよく言われます。
大迫選手はそんな問題を解消するために、自ら大会を作ると言っています。
札幌開催の件がメディアで取り上げられてますが、良い意味で僕個人はどっちでもよくて(選ばれたら何処だとしてもベストを尽くすだけだと思ってます)、それ以上に気になって、メディアに発言したのに今回メディアに全く取り上げられなかったことがあります。
— suguru osako (@sugurusako) October 19, 2019
それは今回のMGCで選手に賞金がなかったこと。日本ほどの注目度がないアメリカのマラソンの選考会は出ると聞きます。あれだけ注目された大会、お金は沢山動いている筈なのになぜ僕らの手に渡らなかったのでしょうか。もしも交通整備や人件費で一杯一杯というのなら運営が問題があるのではないのかと
— suguru osako (@sugurusako) October 19, 2019
選手は名誉の為だけに走っているのではないのです。僕らは走ることでご飯を食べ、家族を養っているのです。
— suguru osako (@sugurusako) October 19, 2019
この疑問から、そして自分や他の選手、今後のアスリートのために、純粋に二時間を非公式で切った世界との差を縮めたい。そして日本人選手の価値を高め、陸上選手がかっこよく見え、稼げる仕事にしたい。そのためにはまず僕が速さを求める大会を作ること、そして運営のお金の流れを知ることが必要です
— suguru osako (@sugurusako) October 19, 2019
よって再来年2021年3月辺りを目処に日本で世界との差を縮めるための大会を作ります。
候補地、正確な時期、スポンサー、全く決まっていません。
でも、意志があるその先に、同士を含め、色々なものが着いてくると僕は思います。これが本当のアスリートファーストだと信じて。— suguru osako (@sugurusako) October 19, 2019
トップを争う大会にも関わらず、賞金が無いのは寂しい限りです。
スポンサーがたくさんいるはずですが、お金の流れはどのようになっているのでしょうか?
あらゆるスポーツに言えますが、十分に整備が追いついていないように思います。
選手はプロ意識を持ってやっているので、それに見合うものが欲しいものです。
マラソンがもっと盛り上がる日は来るのか?
改めて、東京マラソンの注目度は別格なのだな~、と感じました。
びわ湖毎日マラソンは、競技マラソンであり、参加人数が300人と少ないこともあるのかもしれません。
もっと盛り上がっている現場を観たかったのですが、そんな感じではありませんでした。
スポーツで盛り上がっているのは一部だけで、実際はこんなものなのかもしれません。
選手の熱意や意気込みはすごかったですが、沿道の応援やイベントとしての盛り上げについては、イマイチな感じでした。
家の近くで開催される競技マラソンは楽しみでしたが、もっと盛り上がって欲しいな~、と感じた次第です。