村田諒太の初防衛戦は、左フックで5回TKO勝ちの勝利を収めました。
相手は強敵の匂いがプンプン漂っていましたが、結果的にはチャンピオンとしての貫禄を見せつけることになりました。
両者、序盤から終始アグレッシブに、前に出て打ち合う展開でした。
以前の村田諒太は慎重な立ち上がりが多かったのですが、前回で吹っ切れたのでしょう。
最初から積極的に前に出る様子が、とても印象的でした。
19年12月23日に行われた、村田諒太vsバトラーについて見ていきます。
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村田諒太vs バトラーの試合について
バトラーはKO率80%を超える、カナダが誇るハードパンチャーです。
24歳という若さを武器に、非常に勢いに乗っている新鋭です。
村田をも超える強いパンチ力を武器に、のし上がってきました。
強敵の雰囲気がプンプンと漂ってきました。
1Rから両者、積極的に前に出ます。
村田は最初のエンダム戦、1ラウンドでわずか3発しかパンチを出さないほどの慎重派でした。
ロブ・ブラントに、足を使った戦いで破れてから、大きく変わったように思います。
同じ失敗はもう許されない・・・、決死の覚悟で挑んだ2戦目は最初から積極的に前に出ました。
今回も引き続き、最初からエンジン全開で向かっていったのです。
バトラーも一歩も引かない非常に好戦的な選手でした。
足を使った戦い方を想像しましたが、正面から村田と向かい合ったのです。
試合は1Rから激しい戦いとなりました。
両者のパンチがクリーンヒットしていて、顔が大きく腫れ上がっています。
長谷川穂積の的確な解説がすごく分かりやすくて好印象でした。
ミドル級のパンチは丸太で殴るような破壊力がある・・・。
一発でガラリと流れが変わるので、油断ができない・・・。
バトラーは常にカウンターを狙っていました。
村田が積極的に仕掛けても、必ず打ち返してくるのです。
パンチ力が強い分、やられてしまわないかとハラハラします。
ボクシングは一発で試合が終わるので、非常に怖いのです。
試合は次第に村田がペースを握っていきます。
ジリジリと前に詰め寄って、相手を少しずつ追い詰めていきます。
村田の圧力は相当すさまじいものがあります。
ゴロフキンも圧力の強い選手ですが、村田もかなりのものを感じます。
5回、ついに決着のときがきました。
左フックがまともに入って、バトラーはたまらずダウン。
レフェリーはすぐに試合を止めて、勝負がつきました。
終わってみれば、村田の完勝で幕を閉じたのです。
終わってみれば、チャンピオンとしての貫禄を見せつける試合となりました。
村田が相手のパンチをうまくガードし、的確にクリーンヒットさせていきました。
以前の村田は、単調なワンツーが多かったのですが、ボディやアッパー彩織り交ぜて、攻撃のバリエーションが増えたように思います。
この試合で村田の評価がさらに高まったことは、ほぼ間違いありません。
村田諒太の次戦はカネロかゴロフキンか?
村田が残されている時間は、それほど多くはありません。
試合後のインタビューで自ら「リアルな試合がしたい」と会長に懇願しました。
是非ともビックマッチを叶えて欲しいところです。
カネロは、条件的に少し難しそうですが、ゴロフキンなら可能性があるように思います。
東京ドームで村田vs ゴロフキンであれば、十分に可能性があるのではないでしょうか?
もしこの試合が叶えば、歴代の日本人ボクサーの中で、間違いなく最強の相手との一戦となるでしょう。
ゴロフキンはカネロに敗れてから評価を落としてしまいましたが、それでも現役バリバリで、IBFのベルトを所持しています。
圧力vs 圧力の戦いは、果たしてどのようになるのでしょうか?
あるいは統一戦も面白いのかもしれません。
WBCはジャモール・チャーロ、WBOはデメトリアス・アンドラーテ。
ダニエル・ジェイコブズなども良い対戦相手です。
井上尚弥の対戦相手は探すのが一苦労だったりしますが(ネリは論外!)、ミドル級はタレントにあふれているので、誰とやっても非常に楽しみです。
さらなるビックマッチを期待したいと思います。