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バレンタインのチョコがもっとも売れる地域はどこ?元百貨店菓子担当が語る!

やま
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百貨店に10年以上勤めていて、菓子売場を担当していました。
やま
やま
バレンタインの催事の責任者をした経験があります。

バレンタインのチョコがもっとも売れる地域はどこなのでしょうか?

おそらく多くの人は、東京や大阪などの都心部を思い浮かべると思います。

しかし、都心部を差し置いてもっと売れている、特異な地域があります。

東海地方(特に名古屋)のチョコの売れ行きは、本当にすさまじいの一言です。

やま
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わたしは東京と大阪、愛知の地域で、バレンタイン催事を実施してきました。

本記事では、わたしが実際にバレンタイン催事に関わったときの経験談です。

そのときに見たり聞いたりしたこと、実際に感じたことを綴ってみたいと思います。

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バレンタイン催事の売上について

百貨店は2月になると、どこもバレンタイン催事を開催しています。

バレンタインの集客力は抜群で、北海道展を上回るほどの人気催事となっています。

バレンタイン催事でもっとも売り上げているところはどこでしょうか?

バレンタイン催事の売上は以下のとおりです。

名古屋タカシマヤ…31億円(2020年)

阪急うめだ…24億円(2019年)

東京やその他の地区は公表していないところも多いですが、だいたい数億~数十億です。

百貨店単体で見たときに、東京でも大阪でもなく、名古屋が1番の売上なのです。

名古屋タカシマヤは、10年連続で日本一を記録しているまさにモンスター催事です。

1日1億円のペースで売れている、と言えば、そのすごさが実感できると思います。

名古屋タカシマヤは1日1億円のチョコを売っている

バレンタイン催事は年々売上を大きく伸ばしていて、断トツの人気を誇っています。

やま
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名古屋文化にはいろいろ驚かされますが、チョコが売れるのもその1つです。

名古屋タカシマヤの人気のブランドは?

わたしが知っている時期では、名古屋タカシマヤの人気の上位3ブランドは以下のものでした。

・オードリー

・クラブハリエ

・パティシエ・エス・コヤマ

毎回ものすごい行列ができていて、営業時間中に多くが売り切れていました。

名古屋タカシマヤのバレンタイン催事は、夕方のニュース番組で、必ず取り上げられます。

またテレビCMにも『アムール・ド・ショコラ』として頻繁に流れているのです。

やま
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名古屋のバレンタインは他の地域と比べて熱気が違います!

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世界中から有名パティシエがやってくる

名古屋タカシマヤのバレンタイン催事は、ほかに類を見ないほど盛り上がっています。

有名パティシエが連日店頭に立ち、客と会話しながら販売をしています。

海外からパティシエが来日して、名古屋タカシマヤへと足を運びます。

世界各地から名古屋をめがけてやってくる…、影響力の強さを物語っています。

 

わたしは菓子売場の担当だったので、東京や大阪でもバレンタイン催事を見てきました。

名古屋の盛り上がり方はすごく異質で、尋常ではなかったのをよく覚えています。

味噌カツとかきしめんなど、名古屋文化はいろいろと取り沙汰されます。

わたし個人としては、チョコの売れ行きというのも、そこに含めて良いと思います。

バレンタインはチョコのお祭り?

バレンタインはもはや、女性が男性にチョコをあげるイベントではありません。

女性が自分自身へのご褒美に楽しむ、さながらチョコのお祭りの様相と化しています。

チョコレートのためなら高いお金を出すことさえも惜しまない…。

チョコレートが回す経済の大きさというのは、まったく無視することはできません。

 

女性の頭の中には、食欲以外にも「チョコレート欲」があるように思います。

1粒あたりに直すと数百円もするものが、バンバンと売れていくのです。

食べることに貪欲な人は多いですが、チョコレートが人に与える刺激は強烈です。

チョコレートが洋菓子メーカーの経済を回している…、と言っても過言ではありません。

バレンタインは無くてはならないエース催事

バレンタインは、もはや百貨店に欠かすことのできない重要な催事です。

いまや北海道展よりも売上が多くて、すっかり冬の風物詩となっています。

バレンタインにかけるメーカーの意気込みも、本当にすさまじいです。

チョコの売上が年間のかなりの割合を占める…、そんな洋菓子メーカーも多いのです。

 

わたしが担当をしていたときは、2月の開催なのに、前年の夏頃には商談が行われていました。

バレンタインの発注の締め切りが、前年の9月といったところも多かったです。

バレンタインばかりに集中するのは、リスクが高い気がしなくもないですが…。

神戸の某メーカーは、阪神淡路大震災のときが本当に大変だった、と言っていました。

 

洋菓子メーカーにとって1番の稼ぎどきであり、絶対に外せない催事です。

わたしは現場にいたのですが、年々盛り上がりは大きくなっているように思います。

今後バレンタインの売上は、果たしてどこまで伸びていくのでしょうか?

1粒数千円のチョコレートが売れるというのは、改めてすごいな~、と思います。

 

ネット通販が隆盛を極める時代において、リアルでこれほど売れるのがすごいです。

名古屋の人たちのすさまじいチョコレート愛…。

実際に体験してみたい人は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?