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独立は何歳までにするのが良い?ミドルエイジの独立の実態を読み解く!

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独立は若い人ほど良い、というイメージはないでしょうか?

しかし統計を調べてみると、それはむしろ誤りであることが分かります。

社会経験をしっかりと積んで、中高年になって独立した方が成功率は高いのです。

独立について悩んでいる人に、読んでいただければ幸いです。

独立に対する心配が尽きない・・・

独立にはさまざまな壁があって、なかなか踏み出すことができません。

・自分は本当にできるのだろうか?

・家族を養っていけるのだろうか?

・会社で築いた地位を捨てることは正しいのだろうか?

あれこれ考えていくうちに、たちまち不安に苛まれていくものです。

また、転職は35歳まで、といったことも言われていて、年齢が気になる、という人も多いのではないでしょうか?

 

もし年齢を心配しているのであれば、それはまったくの杞憂です。

実際に多くの中高年が独立を果たし、決断をしたことに満足しているのです。

 

会社で働くことも良いですが、中高年になると、立場によって上司への忖度や人間関係の調整など、自分の努力以外のことに労力を割く時間が増えてきます。

1つの会社に勤め上げることも素晴らしいですが、もっと仕事をしたい、自分の力を試してみたい、と思うのであれば、独立という選択肢を検討してみてもよいのではないでしょうか?

統計から独立に関するデータをひも解く

日本政策金融公庫は、毎年「新規開業実態調査」を実施しています。

独立した人のさまざまなデータが集められていて、とても参考になります。

開業時の平均年齢を表したグラフは以下となります。

引用:日本政策金融公庫 2018年新規開業実態調査より

小さくて見にくいと思うので、2010年以降の部分を拡大してみます。

平均年齢の推移は以下となっています。

引用:日本政策金融公庫 2018年新規開業実態調査より

1991年 38.9歳

2001年 41.8歳

2011年 42.0歳

2018年 43.3歳

開業時の平均年齢は、年を追うごとに上昇しています。

開業時の年齢は40代が35.1%、30代が31.8%を占めています。

引用:日本政策金融公庫 2018年新規開業実態調査より

性別で見ると、男性が8割、女性が2割くらいになっています。

女性の比率が年々増えてきています。

退職理由についてはもっとも多いのは以下となっています。

・自らの意思による退職 86.2%

開業の動機についてもっとも多いのは、以下のような理由です。

・仕事の経験・知識や資格を生かしたかった 50.8%

・自由に仕事がしたかった         49.2%

・収入を増やしたかった          44.6%

開業の業種の上位は以下のとおりです。

・サービス業 25.1%

・医療・福祉 17.4%

・飲食店・宿泊業 14.7%

開業費用は以下のとおりです。

・500万未満    37.4%

・500万~1000万未満 31%

また開業に当てる資金は、年々減少しています。

開業に関する満足度の調査は以下のとおりです。

・かなり満足 25.5%

・やや満足    42.4%

両者合わせると、約7割が満足していることが分かります。

要点をかいつまんで見てきましたが、実際の調査はさらに詳しく書かれているので、興味のある方は是非ご覧ください。

日本政策金融公庫 2018年新規開業実態調査はこちら

独立は40代でも遅くないと言える具体的データ

世界経済フォーラムは、世界情勢の改善に取り組む国際機関です。

ここに「中高年の起業家は若者のそれよりも多くの成功を収めている」と題して記事が掲載されています。

世界経済フォーラムの記事はこちら(英語の記事です)

 

レポートを要約すると以下のような内容となっています。

マイクロソフト、アップル、フェイスブックなど、若くして会社を立ち上げて大きな成功を収めている人がいます。

しかしアメリカの研究機関の調査で、起業年齢と成績を分析すると、中高年の人のほうがはるかに成功を収めているという結果があります。

National Bureau of Economic Researchによると以下となっています。

引用:World Economic ForumのHPより

縦軸はパフォーマンス、横軸は年齢を表しています。

グラフから読み取れるのは、若年の人たちの成績があまり奮っておらず、中高年(35~45歳)には、パフォーマンスが上がっています。

引用:World Economic ForumのHPより

30歳以下の人が赤い棒グラフ、30歳以上の人が薄いオレンジの棒グラフです。

30歳以上の人の方が、優れたパフォーマンスを出しているのが分かります。

若い起業家はメディアに取り上げられるなど、目立つことが多いのですが、実際は中高年の起業家の方が、多くの成功を収めているのです。

起業家として若者と中高年のそれぞれの強みについて

若者が優れている点としては以下のようなものがあります。

・創造性

・先進の技術力

一方で劣っている点としては以下のようなものです。

・業界の知識

・実務経験

また中高年の人は、以下のようなところが優れています。

・社会経験をしている分、ビジネススキルが高い。

・業界の構造や知識をしっかりと把握している。

・資金調達力がある。

ビジネスはスポーツと違って、経験や人脈がより問われてきます。

若さは必ずしもアドバンテージとは限りません。

若い起業家は、舐められやすいとか、資金力が足りない、といった問題もあります。

最終的にはその人の行動力や発信力にかかっています。

それぞれに強みや弱みがありますが、成功している人は圧倒的に中高年が多いのです。

起業は若者が多いという錯覚について

起業は若いときにやるもの、と考えている人は多いと思います。

その要因としては、若者の起業家がマスコミに取り上げられて、目立っているからです。

ITの人たちは、資本金が少なくて知恵とアイデアで勝負することができて、当たれば莫大な資金を手にすることができるのです。

転職や独立は35歳までにやらないと厳しい、と言われたりもしますが、実際のデータを見ると、多くの人が中高年から起業をして成功を収めています。

独立に過度な恐怖を抱いているのは、なぜでしょうか?

それは、マイノリティであるという思い込みから来るのではないでしょうか?

脱サラからの独立はむしろ王道

「独立は特別なこと」といった風に捉える人もいるかもしれません。

ところが実際、社会経験を積んでから独立を果たすというのは、とても一般的な道なのです。

わたしにとって、とりわけ印象深い3人を紹介します。

三木谷浩史

三木谷社長が楽天を創業したのは、32歳のときです。

32歳という遅さに対して、意外に思われる方も多いのではないでしょうか?

IT企業は20代の若いうちに創業する人が多いので、楽天はかなり遅いと言えます。

現在の楽天の成功は、もはや言うまでもありません。

ショッピングのみならず、銀行や証券、旅行など、楽天経済圏と呼ばれるほどに大きく成長しています。

鎌田恭幸

鎌倉投信を運用している鎌田社長が、ベンチャーとして立ち上げたのは43歳のときです。

三井住友信託銀行、バークレーズ・グローバル・インベスターズを経て、証券会社を介さず自身で運用、販売を行う、独立系投信を立ち上げました。

鎌倉投信の運用資金は、19年11月時点において400億円に上っていて、ファンも多数抱えています。

「いい会社」に投資するという、非常に志の高い経営を行っています。

村上世彰

村上ファンドで有名になった村上世彰さんは、官僚として16年間働き、40歳のときに自身のファンドを立ち上げて独立を果たしました。

インサイダー取引の疑いで逮捕されましたが、独立して世間に名を馳せたという意味においては、大きな成功と言って良いと思います。

大変なバッシングを浴びましたが、株主と会社の在り方を問う、ということに対して、大きな意味があったのではないでしょうか?

生涯投資家」は、騒ぎの渦中にあったときのことを綴った本で、ドラマみたいにすごく面白いです。

 

ほかにも調べていくと、いろんな人がさまざまな道に進んでいます。

独立には早いとか遅いといったことはまったく関係ありません。

本人のやる気があるかないか、それに尽きると思うのです。

40代は転職よりも独立の方が良い

転職市場では35歳までにした方がいい、といったことがまことしやかにささやかれています。

また大企業が人員削減をするときに、以下のような条件が必ずついてきます。

・対象は45歳以上

歳を重ねていくと、責任を負わされてさらに会社から厳しい視線を向けられる、といったことはよくあります。

 

わたしは、会社にわざわざしがみつく必要なんてないと思います。

会社に10年もいれば、社会経験は十分に身についていると言えるのです。

会社で年寄り扱いをされるくらいなら、独立した方がマシなのではないでしょうか?

 

転職は35歳までにやらないと厳しい、なんて言われることもあるのですが、独立に関しては特に年齢は関係ありません。

独立に過度な恐怖を抱かなくても、意外と何とかなったりするものです。

 

独立は厳しくてつらいですが、自分の力で生きているという喜びがあります。

会社で頑張ってきたのなら、次は自分の力で頑張る、というフェーズに移行しても良いのではないでしょうか?

先のグラフも見たように、2018年の開業平均年齢は43歳です。

独立は決して特別な人だけがやるものではなく、ごく一般的なものなのです。

 

独立を悩んでいる人の一助になれば幸いです。