百貨店に就職したけれどこれから先のことがすごく心配…。
百貨店でこのまま働き続けていて本当に大丈夫なのだろうか?
若い人でこんな悩みを抱えている人は、とても多いのではないでしょうか?
わたしもまた、同じような悩みを抱えながら、百貨店で働いていた一人です。
わたしは11年間、正社員として働いたのちに、仕事を辞めることになりました。
仕事をしていく上で誰もが一度は考えること、それは転職やキャリアチェンジです。
ただし、その後の人生の不安もあって、なかなか踏み出せない人も多いと思います。
わたし個人の意見としては、転職やキャリアチェンジするのは、大いに賛成です。
わたし自身、自分の人生の幅が広がって、本当にやって良かったと思います。
ただし、すべての人に当てはまることではなく、決して推奨するわけでもありません。
誰かに煽られて勢いで辞めてしまったら、おそらくその後に待っているのは悲劇でしょう。
現状、何に不満を抱えているのだろう?(人間関係?自由?お金?)
数年後にどんな自分になっていたいの?(安定が欲しい?刺激が欲しい?)
納得するまで徹底的に考えて、自分の意志で決めるのが何よりも一番!だと思います。
転職やキャリアチェンジを考える上で、先輩の体験談はとても参考になります。
わたし自身、仕事を辞めるときに、いろんな体験談を読んで真剣に考えました。
百貨店に就職したけれど、自身のキャリアやこれからのことについて悩んでいる…。
そういった人であれば本記事は、ある程度、参考になるのではないか?と思います。
わたし当時考えていたこと、実際に体験したことなどを、綴ってみたいと思います。
目次
スポンサーリンク
百貨店業界の現状について
百貨店を取り巻く環境は非常に厳しく、ずっと右肩下がりの状況が続いています。
この流れはおそらく今後も続いていき、歯止めがかかることはありません。
引用:経済産業省
1990年ごろの最盛期には、およそ12兆円の市場規模がありました。
現在は5兆円規模となっていて、ピーク時のおよそ半分近くになっています。
百貨店業界の市場規模は急速に縮小している
百貨店は高額商品を取り扱っていて、比較的お金に余裕がある人が客です。
百貨店には、ほかでは味わえない上質なサービスを求められていますが…。
残念ながら現状は、それに見合った価値が提供できていないのが実態です。
もっとも、都心にある大型百貨店は、売上、利益ともに、非常に大きいです。
今後は、地方店を中心に淘汰が進んでいく…、そんな流れになると思います。
地方で頑張ろうとしている人にとっては、逆風となるのかもしれません。
百貨店の働く環境と給与水準について
百貨店の働く環境、給与水準などは、ほかと比べてどのようなものなのでしょうか?
残念ながら百貨店社員の給与水準は、ものすごく低いというのが実態です。
百貨店業界の過去の平均年収の推移を示したグラフは以下のとおりです。
出典:年収ラボ
グラフで見てみると、だいたい550万円~600万円ほどで推移していますが…。
わたしの肌感覚としては、もっと低いのではないか?といった感じがします。
わたしの場合、某大手百貨店の正社員として11年勤務したのですが…。
グラフが示してる給与水準に達したことは…、一度もありませんでした。
また、百貨店の給与水準をほかの業界と比べると、どのようなものなのでしょうか?
主要25業界生涯シミュレーションというグラフから、実態を見てみたいと思います。
出典:就活の未来
百貨店業界の生涯賃金は…、なんと介護に次いでワースト2位なのです!
百貨店は業界自体が儲かる体質ではなく、頑張ってもあまり給料が上がりません。
高額商品の取り扱いや、高度な接客マナーが学べるという、利点もあるのですが…。
どんなに頑張っても高い給料は見込めない…、そういった結論になってしまうのです。
わたしの場合、辞めた理由はいろいろとありますが、給料も原因の1つです。
キャリアチェンジをして、もっと変わった経験がしたい!高い給料が欲しい!
そういった気持ちもあって、会社を辞めたことを、いまでもよく覚えています。
スポンサーリンク
百貨店の離職率について
百貨店業界の離職率については…、果たしてどういったものなのでしょうか?
厚生労働省は、新規学卒就職者の3年以内の離職状況について公表しています。
(百貨店業界ではなく、小売業という大きな括りで見てみます)
<小売業の離職率>
大卒…37.7% 高卒…48.8%
入社して3年以内に、3割~5割の人が辞めていくというのが実態です。
わたしが新入社員だった頃を思い返しても、この数字はかなり感覚に近いです。
小売業界は全般的に離職率が非常に高く、多くの人が辞めてしまいます。
給料が安くて離職率も高い…、小売業界にはこういった現実があるのです。
百貨店の仕事がきついと感じる瞬間について
百貨店の仕事がイヤだと感じるのは、主に以下のようなものではないでしょうか?
・人間関係が難しい
・異動、全国転勤
・休日は完全シフト制
・給料が少ない
・接客、電話、クレーム対応
いろいろある中でも特に多いのは、人間関係が難しい、ではないでしょうか?
百貨店は接客業であり、いろんな人と会って話をするのが、格段に多い仕事です。
機嫌が悪い人、気難しい人、言葉遣いがイマイチな人…、本当にいろんな人がいます。
集団の中で揉まれる経験や、コミュニケーション力などは、ものすごく養われます。
それがあまり好きではないという人は、しんどいと感じる部分があるかもしれません。
また、仕事は完全シフト制で、カレンダー通りに行かないというのもあります。
GWやお盆も仕事!年末年始も仕事!土日や祝日も仕事!
年末年始は残業が大幅に膨れ上がり、休日は体を休めるだけ、という日々でした。
仕事内容はかなりハードだったと、いま振り返っても感じることは多いです。
わたしにとって一番きついと感じたのは、クレーム対応をするときでした。
理不尽なことを言われたり…、遠方までお詫びに出向くなど…、いろいろありました。
思い出しただけでも背筋が凍るような、怖い目に会ったことも何度かあります。
大人が真剣に怒っているのを鎮める…、その過酷さは本当に辛かったりします。
ほかにも挙げようと思えばいくらでも挙げられますが…、ここでは割愛します。
ただし、心の底に不満が渦巻いていたかと言えば…、そんなことはありません。
給料が少なくて大変なことは多かったですが、仕方がないと割り切っていました。
わたしが会社を辞める決意をしたのは、もっとほかに原因があったのです。
百貨店を辞める決断をした理由について!
わたしは11年間、百貨店に働いて、それから別の道を歩み始めました。
わたしにとってターニングポイントとなったのは、10年という節目を迎えたときです。
新入社員として会社に入って10年間、早くガムシャラに駆け抜けてきました。
仕事によって得られたものはとても大きくて、ものすごく成長したと感じています。
ただ、だんだんと、学ぶことや刺激が少なくなってきて、物足りなさを感じていました。
これまでの10年は、とにかく会社の指示に従って頑張っていけば良かった…。
ただ、これからの10年として、このまま会社に身を任せていていいだろうか?
業績は厳しくて店舗もどんどん潰れていく、会社で得られる経験や刺激も少ない…。
わたしの頭の中は、以下のようなことがずっと繰り返し考えていたように思います。
これまでの10年は、新入社員で百貨店に入社してガムシャラに働いてきた!
これからの10年を考えたときに、果たして自分は何をするべきなのだろうか?
会社に身を置いていたらおそらく、何も進展することがない!そう感じたのです。
最初から会社にしがみつくつもりはなく、キャリアを捨てることも躊躇ありませんでした。
だったらいっそのこと仕事を辞めて、新しい挑戦をしよう!という風に思ったのです。
わたしが百貨店を辞めるときに読んでいた本について
わたしが百貨店を辞めようと思ったとき、ある本を繰り返し何度も読んでいました。
『減速して自由に生きる』は、これまでの生き方を問い直す、大変素晴らしい本です。
著者の高坂さんもまた、百貨店の社員として、普通に人生を送っていました。
自身の働き方などに疑問を持ち始め、やがて仕事を辞めてバー経営に乗り出します。
仕事を辞めるときの葛藤について、自身の心情を余すことなく丁寧に描写しています。
百貨店で仕事をしているけれど、これからの人生のことをもっと考えてみたい!
そういった悩みを抱えている人は、一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?
仕事を辞めるまでの年数について
わたしの場合、11年という非常に長い期間を経て、仕事を辞めることになりました。
ただ多くの人は、だいたい5年を超えるまでに、辞めるという人が多いです。
わたしは11年という在籍期間でしたが、それまでに何度か辞めようと思っていました。
わたしの場合、なぜか異動が非常に多く、11年間に10個の売場を渡り歩きました。
辞めようと考えていたら異動となり、環境が変わるならとりあえず保留する…。
そういったことが2~3回くらいあって、結果的に在籍期間が長くなったのです。
同期とか若い人たちの様子を見ていると、ほとんどが5年未満で辞めていきます。
逆に在籍期間が5年を越えてくると、そこからは離職率が減っていくように思います。
百貨店を辞めたあとにわたしがやったこと
わたしは百貨店の仕事を辞めたあと、新しい道を模索することにしました。
わたしの場合、仕事を辞める前から以下のようなことに、興味関心がありました。
いろんなご縁に恵まれたこともあって、ITの世界を垣間見る機会がありました。
活躍している人たちの自由な働き方を見て、これだ!という風に思ったのです。
わたしの場合、転職ということに関しては当初は、まったく考えていませんでした。
仮に職を変えたとしても結局は、会社員として働くということに変わりはない!
わたしがやりたいと思ったのは、自由な働き方であり、自分の力で稼ぐことでした。
ただし、いざフリーランスで働くと言っても、そんなに簡単なものではありません。
周りはフリーランスで成功している人もいましたが、わたしはうまくいきませんでした。
もうフリーランスという働き方は無理かもしれない!そろそろ転職も考えなければ…。
自分の方向性に悩んでいて、どうにかしないと!そう思っていた矢先のことです。
転職に関する本を読んでいたのですが…、ある本にものすごく衝撃を受けました。
多くの人が抱えている転職に関しての呪縛、生涯賃金が決まるメカニズムなど…。
転職市場の背後にある明確なルールが、ものすごく詳細に綴られていました。
本の中では繰り返し何度も綴られていたこと、それは「市場価値」ということです。
市場価値の高い人間になれば、転職市場で困ることはなく、仕事にありつける!
自分にはどういったスキルがあって、何を活かして行けば良いのかを考えました。
かなり詳細に自己分析をしてみたのですが、残念ながら何も見つかりませんでした。
転職市場において評価されるには、明確なルールがあることを知りました。
でも市場価値のあるスキルというのは、果たしてどういったものなのだろうか?
わたしが市場から評価されるためには、どんな武器で戦えば良いのだろうか?
思い切って仕事を辞めたのは良いですが、なかなか先が見えてきませんでした。
市場価値を測ることができるアプリ「ミイダス」
ある時期においてわたしの頭の中は、常に「市場価値」が渦巻いていました。
市場価値について調べていると…、偶然あるアプリの存在を知ったのです。
転職アプリの「ミイダス」は、副題に以下のような文言が添えられています。
ミイダスに登録すると、市場価値診断といったものを受けることができます。
ユーザー登録は無料でできて、5分ほどの簡単な診断テストに答えるだけです。
自分の市場価値がどれくらい?適正年収はいくら?自分にオファーしてくれる企業はあるの?
転職にまつわるさまざまなことを、アプリで簡単にシミュレーションができるのです。
転職市場で高い評価を得るためには、市場価値の高いスキルが必要です。
5分ほどでできる簡単な診断によって、適正年収を弾き出してくれるのです!
自分の市場価値といったものは、なかなか調べたりする機会はありません。
「ミイダス」の無料診断テストを使うことで、簡単に自分の市場価値が分かるのです。
年収という非常に分かりやすい形で出てくるので、是非一度、試してみて下さい。
百貨店業界の今後の見通しについて
百貨店業界は残念ながら、今後も非常に厳しい状況が続いていくと思います。
転職市場で考えてみたときに、百貨店で培ったスキルは活かせるものが少ない…。
百貨店は40代以上のおじさん社員が多く、出世や昇進もあまり見込めません。
まだ先の長い人生を考えてみたときに、わたしは新しい挑戦がしたいと思いました。
ただし、いざ会社の外に出てみると、いままでのルールがまったく通用しません。
もしかしたら新しい仕事にありつくのは、ものすごく大変な可能性もあります。
ただ世の中には本当にいろんな人がいて、個性を持った人たちがたくさんいます。
業界の中に留まっていたら、絶対に会わないであろう人にもたくさん出会いました。
仕事を辞めて新しい一歩を踏み出すのか、とりあえず留まってもっと頑張るのか…。
お金と相談しながら自分のキャリアを歩んでいく!
仕事を辞めときに一番心配なこと、それは仕事はあるか?お金は大丈夫か?です。
新しい挑戦をするのも良いですが、最低限のことは確保しておく必要があります。
スキルを磨くために新たな分野を勉強する…、外にでかけていろんな人に出会う…。
そういったことも必要ですが、やはり最後に大事なことは、お金ではないでしょうか?
ただし、以下の流れをしっかりと考慮しないと、本末転倒となってしまいます。
まずはしっかりお金を稼ぎたい
⇒そのためには市場価値を高めるのが大切
⇒勉強してスキルを磨く
勉強に熱中しすぎてしまって、お金に結びつかない事例というのはすごく多いです。
自分は何のために会社を辞めて、これからどういったことをしていきたいのか?
(お金のため?家族のため?自由のため?)
仕事を辞めることになった場合は、そういったことを考える必要があると思います。
市場価値を高めてキャリアアップを目指す!
ただ、お金をたくさん稼ぐためには、やはりそれなりの準備や勉強が必要です。
転職のことを考えたときに大切になってくるのは、市場価値という考え方なのです!
市場価値というのは普段の生活の中では、なかなか意識することはありません。
転職市場と向き合ってみたときに、初めて意識するということがほとんどなのです!
市場価値について考えてみるときに、最初のきっかけとしておすすめなのは…。
あなたの市場価値を見い出す!と風に謳っている、ミイダスなのです!
転職アプリのミイダスは、誰でも簡単に無料で登録することができます。
自分のスキルと年収に目を向けて、キャリアアップを図ってみてはいかがでしょうか?
百貨店で得られた経験は決して無駄ではない!
転職をするにしてもそのまま留まるにしても、これだけはハッキリと言えることがあります。
わたしはITの世界を覗いてみたのですが…、異業種だといろいろ戸惑うことも多いです。
百貨店の人は特に、人の良さや、コミュニケーション能力の高さ、がすごく秀でています。
これらを武器に転職活動に励んでいけば、キャリアアップの転職も不可能ではありません!
百貨店を辞めたいと感じている人も、そのまま留まろうとする人にも、共通して言えることがあります。
百貨店は圧倒的に楽しいところであり、上質な商品やサービスが集まる場所だ!と。
本記事が、今後のキャリア形成について、何か参考になることがあれば幸いです。
市場価値の高い人間を目指し、数年後に明るい未来が描けるように、頑張りましょう!