日本人はすごく働きすぎている…、果たしてこの言論は正しいのでしょうか?
わたしはある意味で正しくて、ある意味で間違っているように思います。
真面目に黙々と働くという日本人の気質が、生産性にうまく結びついていない…。
結果的に競争力が落ちていき、だんだんと苦しくなっているのではないでしょうか?
世の中は大きく変わり、働く「量」ではなく「質」が問われるようになりました。
これからはもっと「質」を見直さなければ、ますます厳しい時代になると思います。
AIが仕事を奪うといった議論は、さらに活発になるのではないでしょうか?
日本人は働きすぎかどうかについて、考察してみたいと思います。
目次
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わたしは典型的な働きすぎの人だった
わたしは11年間、会社員をしていて、いまはフリーランスで活動しています。
会社にいるときは、とにかく与えられたことを、一生懸命こなしていました。
残業時間はみるみる膨れ上がり、終電間際の電車に乗ることしばしば…。
端から見れば明らかに働きすぎている…、そんな環境下で過ごしていました。
ただしそういった頑張りは、いままでのやり方を踏襲しているに過ぎません。
そもそも会社の業績は右肩下がりで、10年以上もずっと落ち続けていました。
気合と根性でなんとか踏みとどまっている…、そういった状況だったのです。
いままでのやり方をさらに頑張る!そうすれば一時的には売上が上がります。
ただ長期的に売上が落ちていたので、根本的な解決策にはなっていませんでした。
やり方が間違っていれば、どんなに量を増やしたところで何も変わりません。
結局は「頑張る量の問題」ではなく「質や取り組む姿勢」なのだと学びました。
これからは長時間労働が、評価されない時代に突入するのかもしれません。
会社にいる人の多くは息苦しさを感じている
わたしが経験したことは、日本中あちこちで起きているのではないでしょうか?
会社に勤めている多くの人は、息苦しさを感じながら働いていることが多いです。
みんな分かってはいるけれど、誰も変えようとしないし変えることができない…。
何をやってもうまくいかない状況下では、2つの働き方に分かれていきます。
・もっと頑張って何とかしようとする
・適当に手を抜いて給料だけをしっかりもらう
もっと頑張ってみたところで、それほど大きく報われることはありません。
一方で適当に手を抜いて給料をもらう人は、何かを変える意欲はまったくのゼロです。
結局、どこを向いても八方塞がりで、解決の糸口を見つけ出すことができません。
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頑張っても報われることが少ない時代
頑張っても報われないというのは、いまも昔もそれほど大きく変わりません。
ただし頑張ることのハードルは、以前と比べて格段に上がっていると思います。
そもそも既存のレールには、本気で頑張っている人たちであふれ返っています。
激しい競争の中で一歩抜きん出るのは、とてつもなく厳しい道のりです。
やがて自分の実力の限界を知り、疲弊してしまう未来までが見えているのです。
いまや頑張ることが当たり前の時代、さらにもう一歩先が求められています。
・誰もやっていないことをやる
・違う視点から取り組んでいく
これからの生き方を真剣に考えないと、ますます厳しい時代になっていくのです。
生きづらさの原因はどこにあるのか?
生きづらいと感じてしまう原因は、どういったところにあるのでしょうか?
・職場に停滞感が漂っていて何となく空気が重い
・周りはみんなつまらなさそうな顔で仕事をしている
・頑張っても頑張らなくてもさほど変わらない
仕事が楽しくないといったときに、よく挙げられるのが上記の3点です。
なんとか課題を払拭しようと、前を向いて頑張ってみるのですが…。
結局、ニッチもサッチも行かず、どうすることもできないことが多いのです。
若者が支持するノマドやミニマリストは、まさに生き方の模索なのだと思います。
日本と海外の働き方についての比較
日本と海外を比較してみると、そもそも文化が大きく違うことに気付きます。
世界の人たちは、良くも悪くもいい加減、といったことが言えるかもしれません。
たとえばヨーロッパには、1ヶ月ほどのバケーションを取る習慣があります。
日本だと有給を取るのがすごく大変で、個人の都合が通ることはほぼありません。
真面目さゆえに必要以上に我慢してしまう…、そんな傾向があるかもしれません。
テレワークが少しずつ導入されていますが、まだまだ道半ばだと思います。
ダウンシフターズという考え方について
働き方を見つめ直したいと思ったとき、異なる考え方を知るのはおすすめです。
わたしは会社を辞めるときに、ダウンシフターズの本を繰り返し何度も読みました。
ダウンシフターズを簡単に言い表すと「減速して生きる」ということです。
競争ばかりの世の中に疲れたときに、さらに居心地の良い生き方を模索していく…。
自身の考えを元に突き進んでいく様子が、わたしにはすごく眩しく映りました。
ダウンシフターズについては、以下の記事に詳しく綴っているのでご覧ください。
(わたしは考え方としては好きですが、全般的には反対の立場です)

自分にとって最適な生き方を見つける!
日本人は働きすぎなのでは?という問いは、わたしは半分正解だと思います。
特に会社員は残業ばかりしていて、さまざまなものを犠牲にしていたりします。
仕事に疑問を感じたならいつでも辞めればいいし、不満をぶつけてみてもいい。
ただ半分は間違いであり、仕事の仕方を改めることが大事だと感じたりします。
資本主義の根本を突き詰めていくと、競争というものに行き着きます。
わたしたちは競争社会に生きている以上、そこから目を逸らすことはできません。
ただそこから降りることはできるし、立ち止まってゆっくり考えることができます。
幸いなことにチャンスは平等に与えられていて、何度でも挑戦することができます。
バリバリ働きたい人は働けばいいし、少しだけ働きたい人は少しだけ働けばいい。
ライフスタイルに合わせて自由に選ぶ…、それができる状況なのではないでしょうか?
人生は一度きりであり、結局は楽しんだ者勝ち!なのではないでしょうか?