責任の所在が曖昧なことにより、いざというときに大きな問題が降りかかってきます。
責任の所在を明確にすることは、危機管理の徹底において非常に重要なことです。
責任の所在は、何か問題が起きたときだけ、問われるものではありません。
組織でしっかりと役割を果たすために、常日頃から明確にしておく必要があります。
目次
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責任の所在を問うときの行動について
責任の所在は、何か問題が起きたときに必ず問われることになります。
組織の中で大体は決まっていることが多いですが、曖昧なまま放置しているところもあります。
責任の所在が明確でないと、あとになっていろいろとややこしい問題が起きてきます。
手をこまねいているうちに、火はどんどん大きくなっていき、やがて収拾がつかなくなってしまうのです。
組織でなすりつけ合う
責任の所在が明確ではない組織は、問題が起きたときに必ずなすりつけ合います。
日頃から良好な関係を築いていなければ、協力して解決することはできません。
責任の所在がハッキリしていれば、問題解決の初速がまったく違ってきます。
早期に取り組むことによって、火種が大きくなる前に消すことができるのです。
新人に押し付ける
何の事情も知らない新人は、下手をすれば責任転嫁のターゲットにされてしまいます。
ブラックな会社、使い捨てを何とも思わない会社など、ひどい会社で頻繁に横行しています。
素直で何も知らないのを良いことに、アリもしない責任が押し付けられたりします。
この場合、責任の所在は新人にあるのではなく、それを指導する側にあるのをきちんと訴えるべきです。
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責任の所在は常に曖昧である
責任の所在は常に曖昧であり、時と場合によって目まぐるしく変化します。
特に社長や役員など、役職が上がっていけばいくほど、明確な線引きはありません。
組織の仕事は仕組みで回っているので、マネジメント層は特にやることがありません。
結果、何か問題が起きても、すぐに現場に責任をなすり付けたりするのです。
大きな組織になればなるほど、責任の所在はどんどん曖昧になっていきます。
責任を押し付けられないように、断固とした態度を取らなければなりません。
責任論が出るというのは緊急事態なので、きちんと線引きをしなければなりません。
矛先が向けられていて、下手に出た途端に絡め取られてしまったりするのです。
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責任の所在の意味は犯人探しではない!
責任の所在を問う議論というのは、何か問題が起きたときに必ず起こります。
しかし本来は責任追及のために使われるのではなく、仕事の領分を明確にすることです。
裁量が与えられた分だけ責任が付いて回る、というのが根本にあります。
責任の所在を明確にすることで、より効率的な組織運営が可能になるのです。
風通しの悪い組織は、責任の所在を明確にすることを極端に嫌がります。
責任の所在の意味は、決して犯人探しではありません。
日頃からきちんと役割を明確化していれば、自ずと決まってくるものです。
何か問題が起きてから対応に当たるから、知らないうちに犯人探しとなってしまうのです。
責任の所在は自分の守備範囲を明確にすること!
わたしが日本の政治を見ていて思うのは、何でも総理大臣のせいにすることです。
総理大臣の責任ではないことも、総理大臣のせいにしています。
そもそも国という組織は、とてつもない人数が陰で支えています。
権力を持つ人を監視するのは重要ですが、責任の所在をすべて総理大臣に押し付けすぎです。
組織にはそれぞれに与えられたポジションがあり、明確な役割があります。
総理大臣がやるべきこと、各大臣がやるべきこと、国会議員がやるべきこと、官僚がやるべきこと、すべて明確に違います。
野党が的外れな追及ばかりして、すべて総理大臣のせいにするから、いろいろと歪んできます。
責任の所在を明確にできていないのは、むしろ追求する野党側にあるように思います。
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責任の所在をハッキリさせた方が成功しやすい!
責任の所在と聞くと、十字架を背負うみたいな、重苦しいものに感じるかもしれません。
しかしそれは、ものすごく一面的な見方に過ぎません。
責任を持たされると同時に裁量が与えられて、仕事の幅が大きく広がることになります。
これは、日頃の本人のやる気、モチベーションに大きく関わってくるのです。
責任と裁量は常に表裏一体の関係です。
責任の所在を明確にすることにより、腹を括って仕事に邁進することができようになります。
この役割をきちんとしている組織は、必ず成功するように思います。
責任を追求するよりも、モチベーション高く仕事に励むことがはるかに大事です。
責任の所在は問題が起きる前に明確にしておく!
責任は決して重苦しいばかりのものではありません。
責任の所在と言うと後ろ向きに捉えがちですが、前向きな意味合いも大いにあるのです。
誰だって、責任の追及を受けたい人なんていません。
責任の所在を明確化することは、仕事を効率良く行うために必要なことなのです。
責任の所在について、もっとプラスの意味合いで捉えるべきだと思います。
責任の所在を明確にすることにより、組織は間違いなく活性化します。
USJのV字回復に大きく貢献した森岡毅さんは、著作で素晴らしい組織論を展開しています。
組織の活性化のためには、責任をきちんと負うことが大切なことを感じさせてくれるのです。
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