仕事

百貨店を辞めたいと考えている若い人に伝えたい、これからのこと!

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[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]某大手百貨店に11年勤めていました。[/word_balloon]

百貨店に就職して頑張っているものの、先行きが不安で悩んでいる・・・。

そんな人はとても多いのではないでしょうか?

 

わたし自身、新卒で百貨店に入社して、正社員でずっと働いてきましたが、自分の行く末がとても心配でした。

わたしは4店舗を経験したのですが、そのうち3店舗は閉店となってしまいました。

都内にある本店だけが残り、地方の店舗はすべてなくなってしまったのです。

わたしは思い切って仕事を辞めて、新たな道を歩むことにしました。

仕事はまだ軌道に乗っていませんが、それでも充実した日々を過ごしています。

 

このまま百貨店で働くことは、果たして得策なのでしょうか?

もし辞めるとなった場合、その先にどんなことが待っているのでしょうか?

 

百貨店を辞めたいと考えている人の、今後のキャリア構築に役立てば幸いです。

百貨店業界の現状について

百貨店業界は右肩下がりに縮小を続けています。

出典:https://toukeidata.com/bunka/hyakkaten_uriage.html

1990年ごろの最盛期は12兆円の市場規模がありました。

2010年代は6兆円台になっていて、ピーク時のおよそ半分になっています。

近年は6兆円を切って、5兆円台に突入しています。

 

繊研新聞 全国百貨店18年売上高 3年連続で6兆円割れ

 

百貨店は何年も前から完全に斜陽産業です。

この流れは今後もしばらく続いていくことが見込まれています。

 

売上減にともなって、百貨店の閉店が相次いでいます。

商業施設新聞による、2000年以降に閉店した主な百貨店のリストは以下のとおりです。

 

商業施設新聞 2000年以降に閉店した百貨店リスト

 

このリストには、わたしが閉店を目の当たりにした店舗も含まれています。

後にできるのは、家電量販店や別の新たな商業施設など、場所によってさまざまです。

地方の場合、空きビルのまま放置されてしまうこともあります。

 

今後10年や20年といったスパンで考えた場合、地方を中心にさらに閉店が加速していくのは、ほぼ間違いないと思います。

あと数年で退職する年配社員ならいざ知らず、先の長い若手社員は、自身のキャリアについて真剣に考えるべきではないでしょうか?

百貨店の働く環境と給与水準

百貨店の給与水準は、どのようなものでしょうか?

過去の平均年収の推移を示したグラフは以下のとおりです。

出典:年収ラボ

わたしが実際に働いていた感覚としては、このグラフはとても高いように感じます。

会社や待遇などによってそれぞれ異なると思いますが、実際はもっと低いように思います。

 

さまざまな業種と比べても、百貨店の給与水準はとても低いです。

以下の主要25業界の生涯賃金シミュレーションというグラフを見ても明らかです。

出典:就活の未来

百貨店の生涯賃金は介護に次いでワースト2位になっています。

残念ながら百貨店は、給与としてはものすごく低いのが実態なのです。

 

百貨店は高額商品を取り扱って、裕福な人を相手にする商売ですが、実際に働いている側の給与水準は、とても低いです。

仕事をする環境が良かったり、やりがいを感じられるであれば、まだ良いかもしれません。

ところが多くの若い人は、早々に見切りをつけて辞めているのが実態です。

百貨店の離職率について

10年以上前の話ですが「若者はなぜ3年で辞めるのか? 」という本が、大ベストセラーになりました。

大卒の新入社員が3年で3割辞める、という実態を明らかにした著作は、驚きを持って迎えられました。

時代はかなり変わりましたが、現在はどのような状況なのでしょうか?

厚生労働省は、新規学卒就職者の離職状況について公表しています。

引用:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況

小売業という括りでは、大卒は3年で37.7%が離職しています。

新卒の離職率といのは、いまも昔もさほど大きな変化はありません。

 

この数値はわたしの肌感覚としても、かなり的を射た数字だと思います。

3年で3割、5年で5割が辞めるというのは、内外でよく言われていることです。

百貨店に限らず小売全体が、かなり離職率の高い業種なのです。

 

わたしもたくさんの同期入社がいましたが、5年も経つとかなり辞めていきました。

若い人にとって、百貨店は魅力的とは言えないのかもしれません。

 

若者はなぜ3年で辞めるのか? 」の著者である城繁幸さんはその後、「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話」という本を上梓しています。

プロ野球チームが終身雇用だったらといった話ですが、日本の終身雇用に対するさまざまな問題などを指摘しています。

日本の終身雇用は、長らく問題点を指摘されていましたが、ここでもその問題についてさまざまな角度から鋭く分析しています。

若者が早々に辞めていく一方で、ベテランが居座ってしまうというのは、会社が抱えているとても根が深い問題のように思います。

 

若手社員は自身のキャリアを考えていくためにも、この問題について真剣に向き合わなければなりません。

気がつけば自分ばかりが損をしていた、ということにならないためにも、早くから自分で考えて行動に移すことが大切です。

百貨店の中の仕事、ここがきつい!

百貨店の社員の仕事は、一般には理解されにくいかもしれません。

百貨店は細かな仕事がたくさんあって、大変なストレスがかかっています。

人間関係が難しい!

百貨店はいろんな立場の人が出入りしています。

人で成り立っている仕事なので、たくさんの人が絡んでいます。

なかには気難しい人もいて、人間関係にとても気を使う仕事なのです。

マニュアルが非常に多い!

レジ操作、進物の知識、社内のルールなど、覚えることがとても多いです。

消費税が変わるときは、値札の貼り替えといった作業も発生しました。

ただし社内でしか通用しないものも多く、外に出れば使えないスキルも多いのです。

接客、電話対応、クレーム

接客に関する基本マナーは身につきますが、一方で厄介なクレームも当然起きます。

理不尽なことを言われたり、遠方までお詫びに出向くなど、さまざまなことが発生します。

ひどい言葉を浴びせられてもへこたれない、タフな精神がないと厳しいです。

棚卸作業

小売業をしていれば、必ず棚卸し作業があります。

わたしが居た環境が特殊なのかもしれませんが、準備がとにかく大変でした。

準備までに丸1ヶ月かかる、といったこともあり、年に2回実施するのは、とても骨の折れる作業でした。

異動、全国転勤

わたしは全国に展開する大手百貨店だったので、転勤がありました。

異動は突然言い渡されるので、引っ越しや業務引き継ぎが、とにかく大変です。

いろんな土地に行けるので刺激はありますが、新しい場所に馴染むのに時間がかかったりもします。

百貨店で働いた人の強みと弱み

百貨店で働くことによって、さまざまなものが身につきます。

強み1、ラッピング、進物知識が身につく

百貨店でもっとも需要が多いのは、ギフトに関することです。

お中元やお歳暮、冠婚葬祭や季節の歳時記など、さまざまな進物知識が身につきます。

強み2、高額商品の専門知識が身につく

高額商品に触れる機会に、とても恵まれます。

わたしは高級家具を担当していたこともあり、高級家具メーカーのショールームに運ぶこともありました。

ブランド価値を間近に触れられるのは、非常に大きな魅力です。

強み3、接客技術、クレーム対応が身につく

百貨店を辞めてから気付いたのですが、百貨店に勤めている人は、コミュニケーション能力が非常に高く、気配り上手で、細かいところに気づく人が非常に多いです。

人当たりが良くて話上手な人に囲まれていると、自然とトークスキルが身につきます。

弱み1 特別な資格やスキルがない

一般的に百貨店の社員は、潰しが利かない、と言われたりします。

よそで使える資格やスキルがないため、あまり重宝されません。

弱み2 転職市場でも評価は高くない

営業や接客面などの強みはありますが、それ以外に評価ポイントがありません。

転職するときも、決して評価が高いとは言えません。

弱み3 社会的な評価が低い

世間一般では、百貨店社員は「デパートの売り子」くらいの感じです。

特にこれといったイメージもなく、誰も関心を持つことはありません。

百貨店業界の今後について

百貨店業界は、今後も大変厳しい状況が予想されます。

経営を立て直そうと奮闘していますが、効果が出ているとは言えません。

 

都心にある大きな百貨店は売上も大きくて健在ですが、地方にある百貨店は大変厳しいです。

今後も地方を中心に、閉鎖店舗が続々と出てくるのが目に見えています。

業績が悪くても、地域のために役立つことをしていて、志高く仕事をしているのであれば、まだやりがいが見い出せるかもしれません。

 

ただ実態は、しかるべきところに投資をせず、人員削減やコストカットばかり邁進しています。

結果、いままでのやり方を変えないまま、気合いと根性で乗り切る、みたいなことが、繰り返されています。

残念ながら、百貨店が再び浮上するとは考えにくい状況です。

まだ先の長い若手社員は、いろんな道を考えておいた方が良いと思います。

百貨店に対するわたしの考え

わたしは、百貨店で学べることをひと通り学んでから、辞めました。

これはわたしの持論ですが、1つのところに長く留まるのは、成長機会の損失です。

縮小を続けていく中で、それでも百貨店に留まる理由が見つかりませんでした。

まだ人生は先が長いので、いろんな経験がしたいと思ったのです。

 

給料はさほど多くはないのに、責任が重くて仕事がとても大変だったので、仕事を辞めることには、あまり躊躇しませんでした。

もらっている額以上の、仕事量と責任を要求されていると感じていたので、むしろスッキリとした気持ちでした。

 

心にモヤモヤを抱えているのであれば、転職を考えるのもアリだと思います。

残念ながらいまの百貨店は、今後も新しい何かを生み出すとは思えません。

このままジリ貧にあえいで留まるよりは、自分のやりたいことをした方が良いと思います。

 

特に地方で働いている人は、閉店や異動などのリスクを頭に入れておいた方が良いと思います。

わたしは4店舗経験をして、3店舗が閉店となったので、よりそれを強く感じるのです。

百貨店から転職 具体事例を見てみる!おすすめ本2選+1

百貨店を辞めたいと思うときに、先輩の事例を見るのは参考になると思います。

わたし自身、百貨店を辞めるときに、髙坂勝さんの本がとても心に染みました。

著者の高坂さんは元百貨店の社員です。

さまざまな考えの中で、仕事を辞めるまでの経緯を詳細に綴っています。

わたし自身、この本にすごく共感をして、何度も読み返しました。

減速して自由に生きる」は、とても示唆に富んだことが書かれています。

仕事に悩むすべての人に読んで欲しい、素晴らしい本です。

 

また下記の著書である和田一郎さんも、元百貨店の社員です。

百貨店で働いていたときに、何をしておけば良かったか、後悔したさまざまなエピソードを紹介しています。

「出世するために何を行動するべきだった」といった内容を詳細に綴っていて、個人的には著者がすごくギラギラしていて苦手でしたが、仕事を取り巻く環境など、理解できる部分がたくさんありました。

百貨店でやっていく、出世を目指すのであれば、本書を読めばとてもタメになると思います。

 

百貨店の社員を続けていく場合は、以下の本は絶対に読んでおいた方が良いです。


元百貨店のお客様相談室長が書いた本で、自身がクレームと対峙した体験を綴っています。

百貨店で働く以上、クレームを避けて通ることはできません。

大変なクレーム事例が紹介されていますが、大なり小なり、これと同じようなことは日常的に起きています。

百貨店の仕事の大変さは、本書を読めば多くの人が理解できる内容となっています。

 

漫画で描いた「漫画 となりのクレーマー(基礎編)」もありますので、こちらもご覧ください。

百貨店を辞めた人はどこに行ったのか?

百貨店を辞めた人が次に向かう転職先はさまざまです。

取引先に行く人、他業種に挑戦する人、公務員試験を受ける人、実家の家業を継ぐ人、わたしの周りも、本当にいろんな人がいました。

新卒で入社して、5年以内に行動をする人がほとんどです。

わたしの場合は、11年で仕事を辞めたので、かなり遅い方です。

 

わたしは異動や転勤が多かったので、じっくりと考える時間が少ない方でした。

いろんな職場を経験する中で「ずっと続けていくのは厳しい」ということを感じました。

頑張ってもすべて誰かに吸い取られていく、無力さを感じることもありました。

タイミングは人それぞれなので、早い遅いはあまり関係ありません。

自分が思ったときがそのときなのだと思います。

百貨店を離れてから感じたこと

わたしは百貨店を辞めて、フリーランスとして活動を始めました。

そこで出会ったIT業界の人たちを目の当たりにして、百貨店の古さを感じました。

彼らは仕事をしているときに、しきりにこんなことを口にしていました。

・電話やFAXのやり取りがウザい(連絡はスラックやチャットワーク)

・書類なんてイチイチ面倒、ハンコなんてもういらない

彼らに共通して言えるのは、業務の効率化に心血を注いでいることでした。

IT業界の人たちから見れば、百貨店は無駄の宝庫に映るかもしれません。

 

同業者の中にずっと身を置いていると、井の中の蛙になってしまいます。

アナログに対応する方が良い面もあるのですが、わたしはとても新鮮に映りました。

転職を考えたときにすること

転職は一大決心に思うかもしれませんが、あまり大きく振りかぶる必要はありません。

いざ辞めるとなった場合、周りの反応は意外とあっさりしています。

仕事を辞めると決めたら、次のことに向かって全力を尽くすだけです。

退職の手続きや、ハローワークに行くなど、やるべきことは山のようにあります。

 

転職サイトの案件を見ることは、次に向けた準備になると思います。

ものすごい量の案件があるので、そこから決めるのはなかなか骨の折れる作業です。

準備は早いに越したことはありません。

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就職活動はとてもエネルギーのいる作業で、決まらないうちは常に不安がついて回ります。

早めの準備を心がけて、行動することをおすすめします。

本記事が、今後のキャリア構築の一助となれば幸いです。