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仕事

30代半ばで正社員を辞めて、不安定な仕事に就いて感じること

わたしは百貨店の正社員として11年勤めたあと、フリーランスとして独立しました。

いまはいろんな仕事を組み合わせて、複数の収入源によって生計を立てています。

 

自分がまさかこんな道を歩むなんて、まったく想像していませんでした。

数年前の自分がいまの境遇を見たら、きっと頭がおかしくなった、と感じるでしょう。

 

フリーランスになって失ったものと言えば…、なんと言っても貯金です。

貯金の大半を解かしてしまい、いままで自分が積み上げてきたものを失いました。

ただし、その選択に後悔しているかと言えば、まったくそんなことはありません。

会社に留まっても自分の行き着く先は、何となく見えていたように思います。

 

フリーランスになって1年半が経ち、感じることを率直に綴ってみたいと思います。

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正社員の安定はほかに代えがたい

こんなことは言うまでもなく当たり前ですが、正社員のありがたみを強く感じます。

わたしは新卒で10年近く百貨店に勤めたのですが、さまざまなことを学びました。

選ぶ道を間違えたとか、ブラック企業で最悪だった、なんてことは一切ありません。

まったく戦力にならない新卒をよく雇ってくれるな~という、企業の心意気すら感じます。

 

フリーランスになると、収入の幅があり得ないほどに大きく偏ったりします。

上を目指せば天井知らずに増えていくし、下だと最低賃金なんて普通に下回ります。

そんなことはわざわざ行動するまでもなく、頭では分かっていることです。

しかしいざ実際にやってみると、ものすごく大変なところに来たな~と感じます。

 

正社員をやっていて、いざ不安定な場所に身を置くといろんな気付きがあります。

プライドが許さず、こんなことやっていられない、そんな焦りの想いに苛まれたりします。

それに馬鹿らしくなって辞めるのか、きちんと向き合ってお金を増やそうと考えるのか。

わたしはこれも人生経験だと思い、後者を選択して取り組んでいる最中です。

正社員の問題点について

わたしは新卒で正社員として入社し、それからずっと正社員として歩んできました。

10年ほど普通に働いていたのですが、次第にマンネリ化してくるのは事実です。

変わらない日常、ルーティン作業に、これでいいのかという想いに駆られました。

1つのところに長く留まり続けると、自分の進歩のなさに不安を感じました。

 

昨今では終身雇用の崩壊が叫ばれていて、大企業も安泰ではなくなりました。

この動きは今後も加速していき、ますます厳しい状態になっていくと思います。

いまのうちから個人で稼げる方法を模索していきたい…、そんな気持ちに駆られました。

会社にじっと留まるのではなく、会社を飛び出すという選択を取りました。

 

1つの会社に留まり続けるというのは、井の中の蛙に陥る可能性が高いです。

実際わたしは、会社を飛び出してから、自分の世界が大きく変わりました。

これは、正社員の地位を失ったこと、貯金が無くなったことより、ずっと大きな経験です。

これからの人生ものすごく不安ですが、それでも自分の選択に後悔はありません。

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フリーランス志向の若者が増えている

最近の若者の中には、新卒でそのままフリーランス、なんていう人もいます。

社会経験もないまま自らのスキルを武器に、お金を稼ぐことに挑戦していく…。

わたしは1mmも考えたことのない、まったくの未知の世界です。

でも実際にお金を稼いでいて、しっかりと活躍しているから本当にすごいです。

 

就職という選択肢があるにも関わらず、あえてフリーランスの道に進んでいく…。

わたしから言わせれば茨の道にしか映りませんが、彼らには彼らの想いがあるのでしょう。

新卒という最強カードをみすみす捨てるのは、すごくもったいないと思ってしまいます。

ただこんなことを考えてしまうのは、わたしが古い考え方なのかもしれません。

 

わたしの場合、しっかり仕事をしている大人たちに対する畏怖の想いがありました。

もともとすごく慎重なタイプなので、最初から道を外れることは考えられませんでした。

彼らと同じ空気を吸い、同じように仕事をする…、そこから学びたいと思いました。

まずは既存レールにしっかりと乗り、思いきりぶつかることだけを考えていました。

不安定な仕事から見えてくること

フリーランスになって感じるのは、自分から動かなければダメ、ということです。

会社にいると、指示待ち人間とか自分から動けない人、という人がいると思います。

ボーッとしていてもお金は入ってくるので、考えないというのはある意味とてもラクです。

会社がお金を保証してくれるから、そういった生き方をすることができます。

 

仕事は与えられるものではなく、自分から作り出すもの、なのだと思います。

会社にいると仕事を作り出すという発想は、なかなか出てくることはありません。

ビジネス戦闘力を常に磨いておかなければ、たちまち食いっぱぐれてしまいます。

特にフリーランスというのは、スキルがなければ誰の役にも立つことができません。

 

フリーランスで1番意識するようになったのは、半年後や1年後の自分の姿です。

本を読んだりスクールに通ったり…、常に自分のスキルを広げておくという想いです。

お金を稼ぐことも必要ですが、同時に未来への種まきも大切なのだと思います。

現状維持にこだわっているとたちまち死んでしまう…、まさにそれを感じています。

自分の力で稼ぐ意識が芽生えた

厳しい側面ばかり伝えていますが、実際のところはすごく楽しいです。

自分の責任で行動できるというのは、ものすごく心地良いものだと思います。

会社の論理に縛られることなく、自由気ままに振る舞えるのは本当に最高です。

わたしはまだそれほどの稼ぎはありませんが、いつか必ず独り立ちしたいと思います。

 

フリーランスというのは向き不向きがあると思うので、一概におすすめできません。

会社にいて輝く個性があれば、フリーランスでこそ輝く個性もあります。

会社では自分の力を発揮できないと思う人は、飛び出してみるのも良いと思います。

とてつもなくすごい人がたくさんいて、圧倒的実力でねじ伏せられますので…。

 

自分は大した人間ではないと知るのも、すごく大事なことだと思います。

学歴とか会社の肩書きなんて、一歩外に出てみれば全然大したことはありません。

歳下のものすごい人に出会うなんてことは、当たり前のようにあります。

それを居心地が良いと感じるのか、耐えられないと感じるのか、すべてあなた次第です。

世の中の多様な価値観に触れていく

会社の価値観だけに染まるというのは、ものすごく視野が狭くなる可能性があります。

世の中にはいろんな価値があって、面白そうな場所に果敢に飛び込んでいく…。

わたしはフットワークを軽めにして、どんどん飛び込んでいきたいと考えています。

何者でもないごく普通の人間ですが、いつか何かができればと考える次第です。