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【再読】アーウィン・ショー『夏服を着た女たち』の感想 男の本音が満載!

アーウィン・ショーの『夏服を来た女たち』は、何度も読み返したくなる珠玉の名作です!

わずか17ページの短編小説ですが、軽妙洒脱な会話が本当に素晴らしい!

 

やま
やま
何気ない男女の会話劇ですが、何度読み返しても本当にすごいです!

ニューヨークの町並みを、色とりどりの夏服を着た美しい女性が闊歩しています。

文章から華やかな様子が伝わってきて、想像するだけで楽しい気分になります。

 

やま
やま
この時代にこれほど洗練された小説が書かれたのは、まさに驚きの一言です!

『夏服を着た女たち』について見ていきます。

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『夏服を着た女たち』について

『夏服を着た女たち』は、アーウィン・ショーが26歳のときに書いた作品です。

最初に発表されたのは1939年で、いまから80年以上も前のことです。

第二次世界大戦よりも前の話と聞くと、そのすごさが分かるのではないでしょうか?

そんな時代に、これほど洗練されたおしゃれな小説が生まれているのが、純粋にすごいの一言です。

 『夏服を着た女たち』を出版した頃、日本では以下のような小説が評判になっていました。

・島崎藤村『夜明け前』

・志賀直哉『暗夜行路』

・堀辰雄『風立ちぬ』

・太宰治『津軽』

いずれも素晴らしい作品ですが、『夏服…』とはあまりに違うテイストです。

日本とアメリカの間に、とてつもなく大きな差を感じさせられたりもします。

 

やま
やま
同じ時代とは思えない…、とにかくいろいろと差がありすぎです。


『夏服を着た女たち』の感想について

『夏服を着た女たち』は、ある夫婦の何気ない会話で成り立っています。

 夫のマイクルは、華やかな衣装を身にまとう女性たちに、つい視線を向けてしまいます。

妻のフランセスは、そんな夫をたしなめて、せっかくのデートだからわたしだけを見るように、と言います。

みんな綺麗だからつい見てしまう、というマイクル。

キレイとかスタイルがいいとか、いちいち言葉に出さないで欲しい、というフランセス。

 

ニューヨークの街並みは、きれいに着飾った女性たちであふれていたのだと思います。

周りがそんな華やかさに満ちていたとすれば、男性なら見ないわけがありません。

やま
やま
想像するだけで楽しそうなイメージをしてしまいます。

マイクルの言動は、恋愛における男の本音を、余すことなくさらけ出しています。

それを聞いてフランセスはイヤな思いをしますが、最後には、バチッと決まるオチが待っています。

 

『夏服を着た女たち』は当初、さまざまな賛否があったと言われています。

あまりに男性視点すぎるとして、女性からは非難の声が出ていました。

アーウィン・ショー自身は、ものすごく良いものが書けたと思っていました。

ただし奥さんに読ませることができず、ずっとひた隠しにしていたと言われています。

 

発表された時代を考えれば、なかなか理解することは難しかったのかもしれません。

男女の機微を捉えた作品として、本当に素晴らしい名作だと思います。

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『夏服を着た女たち』はおすすめ

『夏服を着た女たち』は短編集となっていて、ほかにも10篇が収録されています。

最後に収録されている『愁いを含んで、ほのかに甘く』は、大変素晴らしい作品です。

 

やま
やま
個人的には『夏服…』と『愁いを含んで…』が素晴らしかったです!

アーウィン・ショーの小説は、古びたところがなく、いま読んでも十分に耐えることができます。

興味のある方は是非とも読んでみてはいかがでしょうか?