百貨店に就職したけれど、これからどうなっていくのかすごく不安…。
百貨店って潰しが効かないと言うけれど、ほかでちゃんと通用するのだろうか?
何か別の仕事をしたいと考えているけれど、本当に仕事はあるのだろうか?
このような悩みを抱えている人は、とても多いのではないでしょうか?
わたしは百貨店に入社して11年働いたのちに、退職することになりました。
上司からの激しい詰問、同期の辞めていく姿の見送り、自身の店舗異動…。
さまざまなことを経験して、最終的には辞めるという決断をしました。
わたしは人と比べてかなりの臆病者で、石橋を叩きまくって渡るタイプです。
いざ仕事を辞めたいと思っても、なかなか一歩踏み出せない、そんな感じでした。
それでも何度も考えた上で、最終的には百貨店を辞めることになりました。
これから話をすることは、決して辞めることを推奨するものではありません。
転職をしたものの見事に失敗した人、こんなはずではなかったと後悔している人…。
準備もままならず見切り発車をして、後悔している人も何人か見てきました。
わたしが実際に辞めたときの心境、実際に自分の身の周りで起きたこと…。
すべてありのまま伝えることによって、何かヒントになればと考えています。
百貨店から転職を考えている人は、最後までお付き合いいただければ幸いです。
目次
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百貨店を辞めたくなるのはいつ頃なのか?
仕事をしていると誰もが一度は、こんなことを考えるのではないでしょうか?
わたしの場合、辞めることを意識し始めたのは、かなり後になってからです。
わたしは10年近く経って、ようやく自分の将来について考えるようになりました。
わたしのように、10年近く働いてから辞める人は、かなり少ないです。
たいていは入社5年以内に行動して、次のステップに歩んでいきます。
わたしは某大手百貨店に勤めていて、同期が300人近くいる大所帯でした。
同期がすごくたくさんいたのですが、一方で辞めていく人も後を絶ちませんでした。
一般的に小売業の離職率は、3年で3割、5年で5割という風に言われています。
わたしが勤めていた百貨店でも、だいたいそんな感じで退職していました。
小売業は3年で3割、5年で5割が辞める!
わたしの同期は300人近くいたので、当然、そこにはいろんな人がいます。
なかには入社して20日くらいで、会社を辞めた人が1人いました。
入社してから20日間ほど研修があり、その後に配属先の発表があります。
それが自分の希望していたところと違う!そうやって辞めてしまったのです!
晴れて新入社員として入社しても、残念ながら多くの人は長続きしません。
3年で3割、5年で5割が辞めてしまう…、というのは紛れもない事実なのです。
百貨店はこれからもすごく厳しい
百貨店を辞めたいと考えるのは、人によってさまざまな理由があると思います。
まずは客観的な数字がひと目で分かる、業界規模について見ていきます。
百貨店業界は90年代前半がピークで、12兆円という市場規模がありました。
現在は5兆円規模となっていて、ピーク時の半分以下にまで落ち込んでいます。
引用:経済産業省
百貨店業界はピーク時の半分となっている
百貨店が不振に陥っている理由については、さまざまなことが考えられます。
値段が高い、専門店の品揃えに敵わない、古いやり方をずっと繰り返している…。
百貨店が縮小していく流れについては、当面の間、避けられそうにありません。
地方を中心に閉店が相次ぎ、今後ますます都心に集約されていくのは必至です。
以下に当てはまる人は、自身のキャリアを考えておいた方が良いかもしれません。
・まだ先が長い若手社員
・地方で勤務している社員
・リストラ候補の年輩社員
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百貨店の仕事の辛いところ3点!
百貨店の仕事をしていて辞めたいと感じる場面は、どういったものなのでしょうか?
さまざまなことが考えられますが、大きく3つ挙げてみます。
・給料が低い
・不規則なシフト勤務
・クレーム処理が大変
給料が低い
百貨店業界はほかの業種と比べても、給料がかなり低いことが知られています。
小売業というのは数ある職種の中でも、ワーストに近い給与水準なのです。
もっとお金が欲しいと思ったら、ほかを模索するのが得策かもしれません。
不規則なシフト勤務
百貨店は基本的にはシフト勤務で、世間が休んでいるときに忙しくなります。
特に、ゴールデンウィーク、お盆、クリスマス、年末年始は、かなり大変です。
人が休んでいるときに働く!というのが、百貨店正社員の働き方なのです。
クレーム処理が大変
百貨店の仕事でもっとも大変なことは…、クレームを受けたときの顧客対応です。
こちらの不手際を丁寧に詫びて、客の怒りが静まるように話を進めます。
精神的にタフでなければ務まらない、そんなハードな仕事だと思います。
百貨店で働くことは魅力もたくさん!
ここまでずっと暗い話ばかりしてきて、不安に感じる人は多いかもしれません。
百貨店というのはそんなにも最悪なところで、まったく未来がないところなのか?
わたしは新卒で百貨店に入社して、11年間、某大手百貨店に勤めてきました。
最初に百貨店に入社したことは、いまでも本当に良かったと思っています。
わたしにとって以下の3点は、自分にとって特に大きな経験となりました。
・ブランド価値に触れることができる
・お金が動く現場に居合わせることができる
・規模の大きさを体感することができる
百貨店はダメだと言われつつも、都心のデパートの存在感はやはり圧倒的です。
特に新宿伊勢丹は世界一のデパートで、世界から視察が来るほどのすごい場所です。
わたし自身、刺激的な環境で働くことができて、すごく良かったと思っています。
百貨店で経験したことは、自分の中で大きな財産になっていると感じるのです!
ただしここまで挙げたことは、すべて都心の店舗で体感したことです。
わたしは地方の店舗も経験しましたが、刺激や面白さは少なかったように思います。
業界としては右肩下がりかもしれませんが、都心の百貨店には大きな魅力があります。
わたしは社員を辞めてしまいましたが、これからは客として利用するつもりです。
ステップアップの転職は無理?そんなことは絶対にない!
わたしは仕事を辞めるときに、直属の上司からこんなことを言われました。
これについては、正しいことと間違っていること、両方があるように思います。
わたしは百貨店で働いていて、辞めた人のウワサを何人も聞いてきました。
そういった人からは、給料が下がった!という話を聞くことが多かったです。
でもいったん外に出てみると、まったくそんなことはない!と感じます。
実際には、キャリアアップの転職を果たしている人は、ものすごく多いのです。
百貨店にいたときによく聞いた、給料がダウンしたという話は何だったのか?
よくよく考えてみると、そこには願望が込もっていたように感じたりします。
転職は厳しい!というのは、会社に残っている人たちの願望が多分に含まれています。
給料が下がったというのは、自分の周りにいる狭い範囲の観測だと思うのです。
実際には、キャリアアップの転職を果たしている人はたくさんいます!
転職はやり方次第では、十分にキャリアアップをすることができるのです!
百貨店から転職した9人の実例について!
百貨店から転職した人は、どういったところに行くのでしょうか?
わたしの周りで、百貨店から転職を果たした9人の実例を集めました。
- 百貨店の取引先
- 学校の先生
- 民間の病院
- 公務員(役所勤務)
- 塾講師
- 保険のセールスマン
- 飲食店経営
- ネット販売
- サイバーエージェント
もっとも多い転職先としては、①の百貨店の取引先に行くという人です。
百貨店の社員として働いていて、気づいたらメーカーの人になっていた!
わたしの周りでは、まったくの異業種に転職するという人も多かったです。
①~⑥は先輩、同期、後輩の事例で、みんな新しい道へと進んで行っています。
⑦の飲食店経営は、わたしが退職時に何度も繰り返し読んだ本の事例です。
高坂勝さんは百貨店に勤めていましたが、さまざまな葛藤の末、30歳のときに退職します。
『減速して自由に生きる』は、著者の高坂さんが百貨店を辞めた経緯を綴っています。
⑨のサイバーエージェントは、ネットで見つけたすごい事例の1つです。
畠山さんは大学卒業後、伊勢丹に入社して紳士服販売をしていました。
その後、サイバーエージェントに転職し、執行役員 人事統括本部長として活躍しています。
>異業種から転職した、サイバーエージェントの人事統括本部長が語る「転職の心構え」
9人の事例からも分かるように、百貨店からの転職先は実にさまざまです。
百貨店から転職するのは、やり方次第で十分にやっていくことができるのです。
キャリアップの転職を目指すには?
百貨店から転職を考えたときに、どういった準備が必要なのでしょうか?
いまは2人に1人が、何らかの転職をする時代、という風に言われています。
転職は決して特殊なことではなく、ごく普通に行われていることなのです。
どんな仕事でも良いのであれば、仕事にあぶれる心配はまずありません。
ただし多くの人が求めているのは、キャリアアップの転職ではないでしょうか?
給料アップ、職場環境の改善、休日の増加、福利厚生の充実…。
これらを実現することを考えたときに、誰もが簡単にできることではありません。
キャリアアップの転職を行うためには、どのようにすれば良いのでしょうか?
さまざまな要因がありますが、端的に言うと以下のようになります。
転職市場では、市場価値の高いスキルを持っている人が非常に強いです。
市場価値が高いものはいろいろとありますが、具体的には以下のようなものが挙げられます。
・ビジネス英語
・プログラミング
・Webマーケティング
これらのスキルを身につけて転職活動を行えば、採用される確率がグッと高まります。
ただし、何でもかんでも闇雲に勉強すればいい!なんてことはありません。
まずは自分が向かうべき方向性を、しっかりと決めることだと思います。
残念ながら百貨店で得られるスキルは、あまり市場価値が高いとは言えません。
ステップアップしたい場合、しっかりとした戦略が必要なのだと思います。
自分の市場価値が分かる「ミイダス」について
市場価値というのは、普通に生活していて考えることはほとんどありません。
自分の市場価値を知ることができる…、そんなおすすめのサービスがあります!
転職のことを考えたときは、転職アプリのミイダスが非常におすすめです。
転職アプリのミイダスには、以下のような副題が添えられています。
ミイダスに登録すると、市場価値診断というものを受けることができます。
無料でできるユーザー登録をして、5分ほどの診断テストに答えるだけです。
自分の市場価値がどれくらい?適正年収はいくら?自分にオファーしてくれる企業はあるの?
転職にまつわるさまざまなことを、アプリで簡単にシミューレーションすることができます。
転職市場には、評価される人とそうでない人、というのが明確に存在します。
市場が求めているスキルを持っているか否か、それが大きく左右するのです!
ミイダスは無料で登録することができて、5分もあれば簡単に行うことができます。
自分の市場価値が分かって、その後の対策になるので是非とも試してみて下さい。
転職を考えたときの3つのステップについて
転職活動を始めるときに、自分のやりたいことから探す人はとても多いです。
ただしそのやり方だと、ステップアップの転職ができるかどうかは分かりません。
もし、わたしがいまから転職を目指す場合、以下のようにやると思います。
- ミイダスで自分の市場価値を測る
- 市場価値の高い領域と自分のやりたいことのマッチング
- 転職活動に励んで内定を勝ち取る!
②と③の間には、スキルを身につけるための学習をすることもあります。
市場価値が高いものを軸に、そこから自分のやりたいことをマッチさせていく…。
例えばIT業界は深刻な人材不足で、スキルを持った人を求めている企業は多いです。
プログラミング、サイト制作、ウェブマーケティング、など…。
こういった領域は、ある程度のスキルがあれば良い条件で転職することができます。
市場価値と言っても、なかなか分からないことは多いのではないでしょうか?
その最初の取っ掛かりとして、ミイダスの市場価値診断がおすすめなのです!
市場価値というのは、考えたことがないのでなかなか分からないと思います。
まずは最初のきっかけとして、是非ミイダスに無料登録してみて下さい。
転職時に登録しておく3つのサイト
ミイダスで市場価値を調べたら、次には転職先を探していくことになります。
転職先を探すときは、複数のサービスを登録しておいた方が良いと思います。
できるだけたくさんの情報に触れて、自分に合うものを見つけ出していく…。
代表的な3つの転職サイトを、以下に挙げておきます。
転職を考えたときに、自分ができることから選ぼうとする人は多いです。
ただ、ほんの少し手間をかけて、スキルを身につけてから転職活動をする…。
それだけで、かなり条件の良いところに、行くことができるのです!
例えばプログラミングは、深刻な人材不足で、供給がまったく追いついていない領域として知られています。
初心者が1年くらい頑張って勉強すれば、かなり通用するスキルが身につくのです。
わたしの知り合いは独立して1年で、サイト制作で月50万円稼げるようになった人がいます。
1年間本気で向き合って勉強すれば、ここまで到達することも決して不可能ではありません。
例えば、テックアカデミーというスクールには、未経験からの転職サポートが付いています。
プログラミングのスキルを身につければ、今後も食いっぱぐれることはない!と言う人も多いです。
まずは勉強してスキルを身につけてから、転職活動するというのも非常におすすめです。
転職時におすすめの本について
転職を考えたときは、まずは本を読んで学ぶというのも非常におすすめです。
以下の2冊は、転職にまつわるさまざまなことが書かれていて参考になります。
転職を成功させるためには、市場価値の高い人間になることなのです!
転職をする真の目的について、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか?
転職する真の理由について
転職を考えたときに見失ってはいけないのは、以下のことなのだと思います。
転職をして良かった人、転職をしない方が良かった人、人によってさまざまです。
転職活動を始める前に、ぜひ一度、しっかりと考えてみて欲しいと思います。
・自分にとって大切なものは何?仕事?お金?家族?やりがい?
・どういったことがしたいのか?規模の大きい仕事?ブランド構築?
・誰の役に立ちたいのか?身近な人?外国人?ローカル?グローバル?
これらとしっかり向き合えば、必ずうまくいくことができるのです。
本記事で紹介したサービスを改めてまとめてみたいと思います。
気になるものがあったら、是非とも登録してみて下さい。
転職アプリのミイダス…市場価値診断の転職アプリ
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百貨店から転職を考えたときの、何か一助となれば幸いです。