日本で二足のわらじを履くというのは、ものすごく厳しい見方をされます。
1つの道を極めることが美徳とされ、いろいろやると器用貧乏と言われたりします。
複業とかWワークといった言葉もありますが、まだまだ一般的とは言えません。
一部の特殊な人たちだけが実践している生き方、なのかもしれません。
わたし自身、会社員時代に副業なんて一切考えたことありませんでした。
ただでさえ本業に一杯一杯で、その上さらに副業なんてできるはずありません。
家に帰って寝るだけ、みたいな生活も、非常に長かったことを覚えています。
副業って、どうせ時間の切り売りにしかならないでしょ、と思っていました。
いまとなっては、会社員という働き方に縛られていた、という風にも感じています。
フリーランスになっていろんな人の話を聞くうちに、徐々に考えを改めるようになりました。
実際には多くの人が副業に取り組んでいて、副収入としてお金を稼いでいます。
副業に対する考え方は、自分の中で以前よりかなり柔軟になったように思います。
副業で突出した金額を稼いでいる人がいますが、もはや副業ではないと思います。
副業とは言っているものの、実態は完全に事業であり、経営者です。
労働者としてどこかに所属していたら、そんな大金を稼げるはずがありません。
一口に副業と言っても、この辺を見誤ってしまうと、大変なことになります。
個人的には副業に対する捉え方を、もっとハッキリさせた方が良いと思います。
わたしは副業に対して、かなり賛成寄りに変わってきました。
ところがその方法が、バイトとか既存の働き方では、かなり厳しいと思います。
自分のスキルを活かしたものでなければ、あまり意味を為さないと思うのです。
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二足のわらじが成功している人について
二足のわらじで成功している人は、必ず1本の大きな柱があると思います。
自分で事業を起こしていて、そこからの大きな収入がある…。
安定した収入があるからこそ、次のチャレンジに励むことができるのです。
副業という言葉はこのあたりを濁していて、間違って受け取る人も多いと思います。
副業が大きく叫ばれている時代で、もっと多様な働き方をした方がいい…。
そういう掛け声に躍らされて、何かを始めようとしてバイトの掛け持ちをする…。
行動するのは良いと思いますが、これではフリーターやバイトと、何ら変わりません。
副業を推進する人の言葉は、このあたりの説明が少し足りないと感じたりするのです。
副業を推進する人たちが指しているものは、多くの場合において事業だと思います。
事業は専業で本気になって取り組んでも、手が届かないほど難しいものです。
それほど難しいことを、副業という軽い言葉に置き換えているだけ、のように思います。
副業という軽い響きに対し、あまりに過酷すぎではないでしょうか?
そもそも副業が指し示す範囲が、あまりに広すぎるのではないでしょうか?
メッセージを発している方は、事業を打ち立てること指して副業と言っている…。
メッセージを受け取る側は、小さな小遣い稼ぎの意味合いで副業を受け取る…。
こういうのって、誤解を生むことになるのではないでしょうか?
<メッセージを発する側>
・実態は事業なのに副業とダウンサイジングして言っている
<メッセージを受け取る側>
・副業を文字通りに捉えて副収入を目指している
副業を謳ってビジネスをしている人は、この差を利用しているのではないでしょうか?
いざ副業をしようとしても、実際に成功できる人はおらず、ほとんど再現性がない…。
副業の意味することが、人によってあまりに違いすぎるように思います。
ガチで事業を打ち立てている人が、副業というポップな言葉で言っていたりするのです。
わたしは副業という言葉に対する意味を、再定義する必要があると思います。
そうでなければ、お互いに間違ったメッセージを受け取ることになりかねません。
結局のところ独立とか事業になる
仕事の役割を突き詰めて考えいくと、結局は2つに分けることができます。
・経営者
・労働者
副業をすることを考えたときに、多くの人は別の労働を思い浮かべると思います。
経営者とか事業を打ち立てるというのは、なかなか普通の発想では思い浮かびません。
副業でたくさん稼いでいる人は、やっていることが完全に事業なのだと思います。
独立とか事業と言うと途端に難しく感じるから、副業と言っているのではないでしょうか?
副業が本業を越えるほど稼いでいる…、そうやって豪語する人がいますが、全然意味が分かりません。
副業と言えば共感されやすいから、副業と言っているようにしか思えないのです。
本業だろうと副業だろうと世の中に価値を与えて、その対価でお金をもらっています。
仕事で価値を提供すること自体は、わたしはすごく賛成です。
仕事を熱心にやることは、決して否定されるべきことではありません。
ただし、副業ですごく稼いでいるのをちらつかせている人は、何か別の意図があると感じたりするのです。
・自慢したい
・ちやほやされたい
・自分のビジネスに活かしたい
副業って都合の良い言葉で、一部それを利用しているのでは?と感じたりもします。
副業をやたらと推奨する人は、わたしは注意した方が良いと思っています。
結局は、労働✕労働、といった具合に、死ぬほど働くはめになる気がします。
働き方改革で残業を減らせと叫ばれる時代に、別の場所で労働を増やすのは得策なのでしょうか?
わたしから見れば、そんなに働きたいの?なんて、思ってしまったりするのです。
ただ事業で成功をしている人は、それだけで仕事の才覚があるように思います。
普通の人ができないことを達成できているので、それは素直に見習うべきです。
ただし、複業とか二足のわらじを履くというのは、誰にでもできる働き方ではありません。
下手に副業に手を出すくらいなら、最初から何も考えないほうがいい…。
わたしは根が不真面目でそれほど働きたくないので、そんな風に考えてしまうのです。