兵庫県が元気ないと聞いていましたが、その実態が改めて浮き彫りとなりました。
神戸新聞の報道によると、兵庫県の人口は10年連続で減少したとのことです。
人口は30年前と同じという、大変な事態となっています。
日本の人口はすでに減っている段階にありますが、なかでも神戸の地盤沈下はとても顕著なのです。
わたしは姫路出身なので、このニュースはとても残念な気持ちです。
少し前のニュースでは、人口で神戸が福岡に抜かれた、というものがありました。
かつて神戸は憧れの街だったのですが、その地位はどんどん低下しています。
都市競争の観点から見ても、神戸のプレゼンスは相当落ちてしまいました。
兵庫県民としては、このことが非常に残念でなりません。
神戸が復活する日は果たしてくるのでしょうか?
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兵庫県の推計人口の推移について
兵庫県の人口は、以下のとおりです。
546万482人(2020年1月1日の推計人口)
引用:神戸新聞より
阪神大震災の影響は大きいですが、そこから2010年にかけて回復しています。
2010年から2020年の落ち込みが、本当にひどいのです。
神戸新聞によれば、最大の要因は少子高齢化と解説しています。
わたしに言わせればこの解説は、ほとんど何も言っていないのと同じです。
少子高齢化なんて日本全体が起きていることで、兵庫県に限った話ではありません。
人口減少社会に突入しているのだから、減っていくのは当たり前なのです。
むしろ都市間の競争で負けている、と考えるべきではないでしょうか?
神戸の地盤沈下が著しい
三ノ宮の駅前を見ても、正直言って150万都市の正面玄関とは思えません。
大阪や西宮北口、姫路、など、美しく生まれ変わった街はたくさんあります。
前近代のディープな街並み、みたいに感じるのは、わたしだけでしょうか?
東京や横浜などに比べたら、もはや比べるまでもありません。
それに対して福岡の存在感は、ここ数年で格段に伸びました。
原因は何なのかをひも解いていくと、街づくりの戦略に行き着くように思います。
神戸は市議会議員の汚職や、県の財政難など、悪い話がとても多い印象です。
内部の詳しいことは知りませんが、端から見てもうまく行っていません。
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政治に託すのか?民間が引っ張っていくのか?
政治にはなかなか期待が持てないので、民間レベルで頑張るのが得策です。
起業などが活発になって、たくさん稼いでたくさん税金を払えば、自分も地方財政も潤います。
わたし個人としては、パティシエ・エス・コヤマの取り組みは、すごく好感が持てます。
パティシエとしての実力や経営手腕はもちろん、三田に作り上げたお菓子のテーマパークは、本当にすごいです。
僻地と言ってもよい場所を、人が次々と押し寄せる一大拠点にしてしまいました。
エス・コヤマのブランド力はすさまじく、百貨店でもすごい勢いで売れていきます。
こういった取り組みは、誰にでもできることではありません。
しかし、しっかりと戦略を練って、ブランディングを施して行けば、必ず道は開けてくるように思うのです。
楽しい街は一人ひとりが作り上げていく
街には人々の生活と息遣いがあります。
どうせなら元気のない暗い街よりも、明るく活気ある街に暮らしたい…。
わたしは兵庫県を離れて10年以上経ちますが、故郷の動向は気になります。
まだまだ未熟者ですが、たくさん稼いでいつかは恩返ししたい…。
わたしの勝手な郷愁に過ぎませんが、故郷が元気になることを願っています。