ジッタリンジンはインターネットの黎明期から、自身のホームページを立ち上げています。
ヤフーの検索が日本で始まったのは1996年、ジッタリンジンが自身のホームページを立ち上げたのは1997年…。
多くの人が、まだインターネットのことを詳しく知らない時代から、情報発信に取り組んでいました。
これはあらゆるミュージシャンの中でも、かなり早い方なのではないでしょうか?
ホームページの情報はまさに活躍の歴史であり、過去を振り返る意味で貴重な資料です。
ジッタリンジンが過去にどのようなサイトを運営していたのか、とても興味がありました。
そこで、サイトの過去を調べられる、ウェイバックマシーンで調べてみることにしました。
まだネット黎明期ということもあり、いまと比べれば、非常にあっさりとしたサイトです。
それでも、ジッタリンジンが実際に活動をしていた様子が分かると、いろいろと感慨深いものがあります。
ジッタリンジンのアーカイブ美術館なるものを作ってみたい…、いつしか、そんな風に思うようになりました。
ジッタリンジンの活躍の歴史が追体験できる、そんなページを目指すべく、本記事を書いてみることにしました。
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ジッタリンジンの2つのホームページについて
ジッタリンジンのホームページは、2つのものがあります。
1つは所属している「日本コロンビア」のホームページ、もう1つはバンド自身のホームページです。
ジッタリンジンは長らく活動を休止しているため、情報はほとんど更新されていません。
公式にも関わらず、検索をしてもなかなか上位に出てこない、というのが実態です。
2021年現在のジッターズのHPには、『テンタスティック』のカバーの男の子がドンと出てきます。
あとは、公式YouTubeチャンネルの紹介のみという、あっさりとしたサイトとなっています。
ジッタリンジン公式HP「ジッターズ」について
ジッタリンジンが自身の公式HP「ジッターズ」を立ち上げたのは、1997年のことです。
90年代の音楽バブルが色濃く残っていて、まだミリオンヒットもたくさんあった時代でした。
ジッタリンジンが活動の場をインディーズへと移行し、数年が経過していました。
いまはHP、ツイッター、YouTube、さまざまなツールで情報発信できる時代です。
音楽を取り巻く環境は劇的に変化し、事務所に頼らなくても個人で発信ができる時代となりました。
いまの時代にジッタリンジンが活躍していたら、果たしてどんな風になっていたのでしょうか?
ジッタリンジンのファンとしては、そんな妄想をしてみたくなったりするのです。
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「ジッターズ」の変遷をたどってみる
「ジッターズ」がどのような情報を発信していたのか、見ていきたいと思います。
「ジッターズ」立ち上げ初期、トップページには以下のようになっていました。
真っ黒な背景に、メンバー4人の青いシルエットを浮かび上がらせています。
ホームページには下記の文言で、自身のホームページであることを紹介しています。
Hal_lo, World!!
We are JITTERIN’JINN!!
さらにアルバム『here, rattler, here!』の発売を、以下の文言とともに告知していました。
『here, rattler, here!』は未発表曲を含む、捨て曲なしの全8曲。
ベスト盤と言い切らせてもらいましょう。
『here, rattler, here!』の出来栄えに対し、ものすごい自信の様子が伝わってきます。
実際『here, rattler, here!』は素晴らしい名盤で、ジッタリンジンのアルバムの中で、トップを争う出来です。
2000年になると、「ジッターズ」のトップ画面がガラリと変わります。
『テンタスティック』のカバーでお馴染みの、テンタくん(って呼んで良いのか?)が登場します。
ホームページに綴られているのは、ライブツアーのスケジュール情報が告知されています。
この頃は、たびたび全国ライブが行っていて、精力的に活動していたことが分かります。
別の面では、ジッタリンジンは「CRAZY COMET」というレーベルを主宰していました。
「CRAZY COMET」は2001年に、3タイトルを一挙リリースすると紹介しています。
超個性派の強者揃いと謳って、3つのバンドを紹介しています。
・夜明けのフラワーズ/WAPPEN
・FRUSTRATION☆GENERATION/BOZO
・ALL THE YOUNG COWS/ホブルディーズ
夜明けのフラワーズの『WAPPEN』には8曲が収録されています。
FRUSTRATION☆GENERATIONの『BOZO』も8曲の収録です。
ALL THE YOUNG COWSの『ホブルディーズ』は7曲の収録です。
ジッタリンジンは、レーベルを主宰してアルバムを発売する…、といった取り組みも行っていました。
上記の3枚をアマゾンで検索してみたところ、夜明けのフラワーズとALL THE YOUNG COWSは、中古市場で流通しています。
もし興味のある人は、
すごく気になるので買いたい気もするのですが…、いまのところまだ手を付けていません…。
これ以降も更新頻度はとても少ないですが、ライブ情報を少しずつアップしています。
2002年にはアルバム『Wang Dang Doodle』の発売とライブ情報が、上げられました。
2003年には、京都のライブハウス「拾得」で開催の「拾得30周年記念ライブスペシャルsince’73」の情報を更新しています。
2010年までトップページは、ずっとお馴染みのテンタくん(?)が出てきていました。
2011年になると、どういう理由からか、背景が赤色から水色へと変化しています。
その後は更新が途絶えていき、ページがほとんど変わることはありません。
2016年3月には背景が再び赤色に戻り、現在のテンタくんの画像に変わりました。
2019年には公式YouTubeチャンネルの情報を、追加しているといった状況です。
今後、ジッタリンジンは何か活動を再開することはあるのでしょうか?
もし何か動きがある場合、ホームページでの告知に期待したいところです。
春川さんのブログ「HY-SPY」について
「ジッターズ」には春川さんのブログの「HY-SPY」というページもあります。
「HY-SPY」のトップページは、かわいらしいクマのぬいぐるみが出てきます。
「HY-SPY」は上から順番に、バージョン1.0、2.0、3.0となっています。
当時のソフトのバージョンに合わせて、その都度、変えていたのでしょうか?
またブログには、日本語バージョンと英語バージョンがあります。
海外の人とも繋がれるように、春川さんが英語で自身のバンドについて説明しています。
「HY-SPY」では、ライブの様子や日常の何気ない様子などが綴られています。
また「クマコップ合戦」という、クマとコップが繰り広げる6コマ漫画(?)もあります。
松本大洋氏への思いを綴ったページ、といったものもありました。
2010年頃までネット上にあったようですが、現在は削除していて見ることはできません。
「ジッターズ」は更新されるのか?
ジッタリンジンのホームページの変遷について見てきました。
「ジッターズ」は長らく更新していないのですが、今後、更新することはあるのでしょうか?
個人的にはDVDの販売や、ファン限定CDを集めたアルバムなどが欲しいところです。
何か新たな動きがあることを期待しつつ、本稿を締め括りたいと思います。
※画像はすべて「ジッターズ」の過去のHPより拝借しました。