ジッタリンジンは2010年ごろを最後に、長らく活動を休止しています。
公式HPの更新もずっとないまま、メンバーの活動や動向なども分かっていません。
解散したという公式なアナウンスはなく、バンドは現在も続いています。
2019年4月にはYouTube公式チャンネルが立ち上がり、ファンは歓喜することになりました。
ジッタリンジンは近いうちに復活するのではないか?ファンの間ではさまざまな憶測を呼んでいます。
わたしはジッタリンジンのファン歴が非常に浅いですが、素晴らしい音楽性に魅せられて、アルバムを買い集めてきました。
ジッタリンジンが活躍したのは、90年台~2000年代ですが、執筆している2020年に聴いても、改めてその音楽性に驚かされます。
ジッタリンジンが、知る人ぞ知るといった存在であるのが、ものすごく残念でなりません。
ジッタリンジンは今後、復活することはあるのでしょうか?
目次
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ジッタリンジンのメンバーについて
ジッタリンジンは1986年に結成した4人組のロックバンドです。
ベースの浦田さんは途中で脱退し、現在は3人で活動をしています。
引用:日本コロンビアのHPより
春川玲子(ボーカル、アコーディオン、ハーモニカ)
1968年10月24日生まれ、奈良県大和郡山市出身。
ジッタリンジンのフロントマンであり、ボーカルやアコーディオンを手がけています。
ジッタリンジンのもっとも大きな魅力は、春川さんのボーカルにあります。
>ジッタリンジン 春川玲子さんのボーカルとアコーディオンが最高すぎる!
破矢ジンタ(ギター、ボーカル)
1965年3月30日生まれ、奈良県大和郡山市出身。
ジッタリンジンのギター担当で、すべての楽曲を手がけている、最重要メンバーです。
ジッタリンジンの根幹にあるのは、破矢ジンタさんの驚くべき作曲にあります。
>ジッタリンジン 破矢ジンタさんのギターはロック史上の金字塔!
入江美由紀(ドラム、パーカッション)
1965年12月1日生まれ、大阪府高槻市出身。
ジッタリンジンのドラム担当で、背後でリズムを支えている凄腕のドラマーです。
ドラムスキルが非常に卓越していて、ジッタリンジンの曲は入江さんのドラムなくしてあり得ません。
浦田松蔵(ベース)
1964年5月17日生まれ、奈良県大和郡山市出身。
ジッタリンジンのベースを担当していましたが、1998年5月にジッタリンジンを脱退しました。
春川さん・破矢さん・浦田さんはもともと近所に住んでいたとのことです。
浦田さんは破矢さんと高校時代にバンドを組んでいました。
ジッタリンジンのこれまでの歩みについて
ジッタリンジンはオーディション番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出場し、イカ天出身バンドとして人気を博しました。
イカ天出身のバンドは、いま聴いてもクオリティの高い音楽が非常に多いです。
・BEGIN
・カブキロックス
・人間椅子
・マリア観音
・LITTLE CREATURES
・FLYING KIDS
イカ天から生まれたロックバンドは、コアなファンに支持されていて、現在も活動しているバンドもいます。
イカ天は多くのロックバンドを輩出し、若者たちを熱狂させてきました。
当時の熱狂ぶりは「イカ天ブーム」と名付けられるほど、非常に大きなムーブメントでした。
ジッタリンジンは、こうした波に乗って名前を売り、やがて注目を集めることになりました。
その後、ジッタリンジンは89年に「エヴリデイ」でメジャーデビューを果たします。
90年には「プレゼント」「にちようび」「夏祭り」と立て続けにヒット作を生みました。
乾いた音楽性と感情を表に出さないバンドの様子は、一部からは変わった目で見られていたようです。
その後、浦田さんの脱退やサポートメンバーの加入などを経て、インディーズに活動拠点を移します。
ジッタリンジンはメジャーシーンからすっかり姿を見せなくなってしまいました。
しかしジッタリンジンの本領が発揮されるのは、この辺りからのように思います。
アルバムを聴いても、中期から後期に生み出したクオリティはすさまじいものがあります。
ライブでもファンクラブ特典を付けるなど、地道に活動を続けていました。
わたしは後発のファンなので、このあたりの詳しい経緯は分かりません。
ジッタリンジンがインディーズでどんな活動をしていたか、非常に興味があります。
後期になるとメジャーで活躍していた頃より、ずっと素晴らしい音楽を生み出し続けています。
ただ、2010年あたりを最後に活動休止したまま、10年近くの歳月が流れている状況です。
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ジッタリンジンの曲について
ジッタリンジンがメジャーで活躍していたのは90年代の初期のころです。
一般に広く知られている5曲を紹介してみたいと思います。
>ジッタリンジンの良い曲はこれ!ランキングトップ30を発表!【完全主観】
エヴリデイ
「エヴリデイ」は、ジッタリンジンのデビュー作となる作品です。
MVでは無表情の春川さんが、リズムにノリながら軽いステップを踏んでいます。
リズム隊の素晴らしい仕事ぶりは、この頃からすでに高いスキルの片鱗を見せています。
アニー
「アニー」は、ジッタリンジン初期の代表作と言える曲です。
「さんまのまんま」のオープニングテーマとして使われていました。
ジッタリンジンらしさが存分に詰まった、軽快で楽しい、お茶目なナンバーです。
アニーって何回言うねん!と、思わずツッコミを入れたくなります。
夏祭り
「夏祭り」は世代を越えて語り継がれる、ジッタリンジンのもっとも有名な曲です。
ただし、ホワイトベリーのカバーや、ゲーム「太鼓の達人」などで知る人が多く、原曲がジッタリンジンと知っている人はあまり多くありません。
打ち上げ花火に馳せる思い出と、淡い恋の行方を描いた作品は、後世に伝えたい稀代の名曲です。
また2010年には、女の子側の視点で描いた「夏祭り」のアンサーソングとも言える、「なつまつり」をリリースしています。
>ジッタリンジンの「夏祭り」には続きがある!アンサーソングについて!
プレゼント
「プレゼント」は「夏祭り」と並んで、ジッタリンジンのもっとも有名な曲です。
あなたがわたしにくれたもの…、とひたすらプレゼントを歌い上げていきます。
プレゼントの内容は時代を感じさせるものもありますが、不思議と古びた印象はありません。
別れてしまった原因は何だったのか?いろいろと考えてしまう一曲です。
>【検証】ジッタリンジンの「プレゼント」はアマゾンで揃えられるのか?
にちようび
「にちようび」は、ジッタリンジンの最大のヒット曲です。
曲全体を通じて能天気さにあふれていて、ものすごく軽い曲に仕上がっています。
「にちようび」はジッタリンジンの最大のヒット曲ですが、キャリアを通してみたときに、この曲を代表作とは言い難いものがあります。
非常に聴きやすいご機嫌ナンバーですが、コアなファンからすればもっと良い曲がある!と声を上げたくなるところです。
ジッタリンジンの世間的イメージがこのあたりで終わってしまっているのであれば、ファンとしては非常に寂しさを感じてしまうのです。
ジッタリンジンおすすめ15曲(ベストアルバムに収録のない曲から選定)
ジッタリンジンの「黄金の夜明け」はアップテンポの超絶盛り上げ曲!
ジッタリンジンのアルバムについて
ジッタリンジンはこれまでに、10枚のオリジナルアルバムを出しています。
- DOKI DOKI
- Hi-King
- パンチアウト
- Moonlit Lane
- Chick-A-Biddy
- here, rattler, here
- TENTASTIC!
- Banzai Attack
- Wang Dang Doodle
- カランバ!
オリジナルアルバムはどれも勢いがあって、素晴らしいものばかりです。
特に6枚目の『here, rattler, here 』と7枚目の『TENTASTIC!』は、筆舌に尽くしがたいほどの完成度です。
ジッタリンジンのアルバムは大半が絶版になっていて、中古市場で手に入れるしかありません。
非常に高いレベルの曲ばかりなので、ファンとしては是非とも再販を希望したいところです。
>ジッタリンジン全アルバムレビュー!絶対に聴くべきアルバムはこれ!
ジッタリンジンのカラオケ収録曲について
ジッタリンジンの曲はカラオケにも収録がありますが、歌える曲はすごく限られています。
通信カラオケでトップのDAM CHANNELでは、28曲をカラオケで歌うことができます。

※DAM CHANNELより抜粋(2020年7月)
ただし、後期に発表されている有名曲は収録されていないものも多く、ファンからすれば少し残念なところです。
「アニー」や「黄金の夜明け」などの軽快ナンバーは歌えるので、これらで楽しむしかありません。
【調査】ジッタリンジンのカラオケ収録曲と選ぶべき機種について!
ジッタリンジンのホームページについて
ジッタリンジンのホームページは2つあります。
- 日本コロンビアのオフィシャルウェブサイト
- メンバー自身が運営しているサイト
①はジッタリンジンのこれまでの歩みや、アルバム情報などが記載されています。
②は特にこれといった情報はなく、『テンタスティック』の男の子がドンと出てくるだけです。
以前はバンドに関するさまざまな情報や、春川さんのブログなどがあったようです。
2019年に立ち上げた、YouTubeチャンネルの紹介のみとなっています。
>ジッタリンジンの過去のホームページから活躍の歴史をたどってみる
ジッタリンジンが立ち上げたYouTubeについて
ジッタリンジンは2019年4月に公式YouTubeチャンネルを開設しました。
ジッタリンジンはこれまで10年おきに、記念アルバムや周年ライブなどを行ってきました。
節目には必ずイベントを実施してきて、そのたびにファンを喜ばせてきました。
デビュー30周年となる2019年は、YouTube開設がこれに当たるのかもしれません。
公式YouTubeチャンネルでは、ライブ映像やミュージックビデオなどが収録されています。
わたしは後発のファンなので、「恋のルアー」をYouTubeで初めて知りました。
ジッタリンジンはファン限定で配布した曲もあり、一般では手に入らないものも多いです。
曲の再販やDVDの発売など、ファンとしては何か販売を希望したいところです。
ジッタリンジンの復活はありえるのか?
ジッタリンジンは正式に解散を宣言しておらず、現在も続いています。
これほど長い休止期間があっても、いまなお、ファンは復活を待ち望んでいます。
YouTubeのコメント欄は、復活を心待ちにしている様子がヒシヒシと伝わってきます。
ジッタリンジンの音楽は、時代を越えて突き刺さるものがあるように思います。
これだけ長いブランクがあれば、普通なら忘れ去られてしまってもおかしくありません。
星の数ほどあるバンドの中で、急激な時代の流れとともに音楽が消費されていく…。
音楽の世界で激しい競争を生き残っていくのは、決して容易なことではありません。
そんな中でもずっと心に残り、いつまでも忘れられない音楽というのは必ず存在するのです。
ジッタリンジンの音楽は、いまも唯一無二の輝きを放ち続けています。
その灯はとても小さいものかもしれませんが、細く長く、確実にファンの間で息づいているのです。
ジッタリンジンという唯一無二のバンドが、再び表舞台に立つ日は来るのでしょうか?
名曲「クローバー」の歌詞は、ファンに向けられたメッセージのようにも感じるのです。
いつまでもわたしのこと 忘れないでいてね
ファンはジッタリンジンのことを決して忘れていません。
その灯を絶対に絶やしてはいけないという、信念にも似た気持ちすら沸いてきます。
次の時代に引き継ぐためにも、小さくても良いから発信を続けていくこと…。
いつか復活してくれることを夢見ながら、本稿を締め括りたいと思います。

