何か目標に向かって努力をするとき、必ず議論になる究極の二択があります。
誰もが一度は、こんなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
誰もがうらやむ圧倒的な才能の持ち主には、つい羨望のまなざしを向けたくなります。
あんなにもすごい活躍しているけれど、一体どういった練習をしているのだろう?
圧倒的に質にこだわった方法?それとも泥臭く量を追い求める方法?
わたし個人の意見としては、圧倒的に量が大事!という風に思っています。
上記のような言葉がありますが、わたしはこの考え方に100%賛同しています。
量をこなすというのは、足し算による単純な積み上げ、ということではありません。
ブレイクポイントが必ずあって、そこを越えると大きく伸びていくものだと思います。
もちろん置かれた状況とか場面によって、どちらが大事かは異なってくるでしょう。
ただ、まずは量をこなす!という心構えが無ければ、スタート地点にすら立てない…。
質を追い求めるのは、もっと上り詰めてからの話、だと思ったりするのです。
「質なのか量なのか」という議論について、それぞれのポイントを見ていきます。
目次
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量は数値化できるが質は数値化できない
わたし個人の意見としては「質よりも量」の考え方に、ほぼ100%賛成です。
量をこなさずに成功を収めたという事例を、わたしはほとんど知りません。
そもそもの話として、量は数値化できるけれど、質を数値化することはできません。
量にフォーカスした場合、以下のように具体的な施策を立てることができます。
・必ず毎日30分は筋トレをする
・必ず1日1記事はブログを書く
・1日3回以上、必ず階段を使って歩く
一方で、質というのはとても感覚的なもので、なかなか具体性を出しづらいです。
質の良し悪しをどのように判定すれば良いのか、ものすごく難しいと思います。
質の議論をするというのは、かなりレベルが上がってからの話ではないでしょうか?
まずは量をこなしてそこから質に移行する、というのが王道なのではないでしょうか?
上達していくプロセス(過程)を分解して見てみる
どんな物事でも成長するまでには、大まかなプロセス(過程)があるように思います。
細かいことを挙げていくとキリがありませんが、大きく以下の4つに分けられます。
- まずは物事に慣れる、自分の型を作っていく
- ある段階まで成長するとやがて壁にぶち当たる
- 壁を乗り越えるための施策を考える
- 壁を突破して新しい地平を切り開く
※以下、②⇒③⇒④を延々と繰り返していく。
自分がどの段階にいるかによって、アプローチの仕方が大きく変わってきます。
何かを始めたばかりのときというのは、まさに①の段階なのだと思います。
この段階については、ひたすら量をこなして慣れていく段階なのではないでしょうか?
やがて②の段階に行き着くと、いままでのやり方が通用しなくなってしまいます。
次に進んでいくためには、やり方を大きく変える必要があるのです。
この段階になって初めて、量から質への転換、が求められるようになってきます。
③になるとひたすら、質のブラッシュアップが求められるようになってきます。
ここまで来ると、徹底的に質や精度を上げていく段階、なのだと思います。
やがて④に到達すると、いままで見えなかった新しい世界が見えてきます。
ただしホッとするのも束の間で、また新しい課題が襲いかかってきたりするのです。
どの段階で議論するかによって、質か量かというのは変わってくるように思います。
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質か量の議論をしている人に思うこと
質か量かという議論については、わたしは圧倒的に量が大事、だと思います。
ほとんどの人は、下積み期間や泥臭い努力と、しっかりと向き合うことがありません。
最初の壁さえも突破することができないまま、辞めていく人がほとんどなのです。
そもそも多くの人が、質を問われるかなり前の段階で、ドロップアウトしています。
質が大事になるのは、壁にぶつかって突破しようとする段階、なのだと思います。
凡人が活路を見い出すとすれば、まずは量をこなすことが一番ではないでしょうか?
凡人が活路を見い出すとすれば、まずは量をこなすことが一番ではないでしょうか?
質か量かに対する有名人の名言について
有名人や偉大な天才たちは、どんな言葉を残し、また実践してきたのでしょうか?
誰もが知っている有名人の、2つの事例から見てみたいと思います。
イチローの名言
イチローのこの言葉自体は、質か量かについて、直接言及はしていません。
ただしほかのイチローの名言を見ていると、圧倒的に量の人なのだと思います。
以下の言葉を言われてしまったら、もはや凡人にはほとんど活路すらありません。
人生哲学が垣間見えてくる、イチローらしい深みのあるすごい言葉だと思います。
スティーブ・ジョブズの名言
ジョブズは量よりも質のほうが重要!という風に解いています。
これはジョブズが行ってきた仕事を、読み解いていくのが分かりやすいかもしれません。
ジョブズが起こしたイノベーション革命は、量の積み上げによるものではありません。
いままでのルールをガラリと変えるほどの、ものすごく大きなインパクトでした。
ジョブズのような天才的な発想ができる人であれば、質にコミットするのも良いかもしれません。
天才たちのアプローチ方法も、人によってそれぞれ大きな違いがあります。
コツコツと積み上げた先に、とてつもなく大きな成果を生み出す
まったく違ったアプローチから、とんでもない成果を生み出す
量と質の議論を1つとっても、まるで人生哲学が反映されているかのようです。
質か量かの論争に対する答えは「とりあえず量」
質が大事だという人もいれば、量が大事だという人もいて、さまざまなアプローチがあります。
わたしの場合、イチローのような考え方にものすごく共感が持てます。
自分に合った考え方を取り入れて、実践していくのが一番なのだと思います。
イチローの以下の名言についても、いろいろと考えさせられることが多いです。
言い訳をすべて排除するために、徹底的に準備するというのはすごく深い話です。
輝かしい成績の裏には、血の滲むような、とてつもない試行錯誤の痕があるのだと思います。
「質か量か」という議論を深く追っていくと、さまざまな人生哲学が垣間見えてきます。
わたしはものすごく凡人なので、これからも「とりあえず量」を追っていきたいと思う次第です。