スポーツの市場の大きさを測るときによく使われれる言葉として、競技人口というものがあります。
日本で言うと、いちばん盛んなのは野球で、その次はサッカーで…、といった具合です。
これをブログに当てはめて考えてみたときに、日本にはブログ人口はどれくらいいるのでしょうか?
その中のトップに君臨することができれば、どれくらい稼ぐことができるのでしょうか?
ブログは単なる日記の範囲に留まらず、立派なウェブメディアとして機能しています。
プロブロガーやブログ飯といった言葉あるように、ブログで生計を立てている人もいます。
かつて文章でご飯を食べるというのは、新聞記者とか作家など、一部の人しか参入することができませんでした。
いまは誰でも発信することができて、気軽に参入できる環境が整っているのです。
日本のブログ人口はどれくらいいるのかについて、調査をしてみました。
目次
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ブログの調査について
ブログに関する公式な調査は、2008年に総務省が発表したものがあります。
10年以上前のとても古い情報なのですが、残念ながらそれ以降の新しい統計は見つかりませんでした。
現在はさらに数が増えていて、膨大な数字となっていることが想像できます。
どういった変化をしているのか、拡大していく流れを見ていきたいと思います。
ブログの総数は?【2008年発表】
ブログの総数は2004年から2005年くらいに急速に増加しました。
グラフの数値をひも解いてみると、以下のような数字となります。
国内ブログ総数…約1,690万(2008年1月)
ブログ記事総数…約13億5,000万件
新規開設ブログ …約40万~50万(毎月)
アクティブブログについて
1ヶ月に1回以上記事を更新しているものを「アクティブブログ」と呼んでいます。
調査によると、アクティブブログは約300万となっています。
アクティブブログの数…約300万
アクティブブログはずっと横ばいが続いていて、300万ほどで推移を続けています。
ブログ全体のうち、しっかりと稼働をしているのは、およそ2割程度です。
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ブログ数の概況を見て分かること
ブログに関することとして、一般的に以下のようなことがよく言われています。
3ヶ月で7割が残る
半年で5割が残る
1年で1割が残る
グラフを見る限りにおいて、10年近く前も似たような傾向が読み取れます。
ブログは新規開設が多い一方で、ほとんどの人が1年も経たずに辞めてしまいます。
長期に渡って稼働している人は、ごくわずかしかいません。
ブログは新規参入が多い反面、生き残るのもほんの一握り、と言われています。
ブログの運用の難しさを示している、何よりも証拠と言えるのではないでしょうか?
ブログは最初、楽しいけれど長くは続かない…、というのがブログの世界の現実です。
ましてブログで稼ぎ続けるというのは、本当にごく一部の人たちだけです。
ブログの記事数とテキスト量の推移について
総務省は、ブログの記事数とテキスト量についても調査しています。
ブログの総記事数…13億5,000万件(2008年)
ブログのデータ総量…42テラバイト
テキストデータ情報…12テラバイト
テキストデータの12テラバイトは、書籍2,700万冊分の情報量に相当します。
※ちなみに国立国会図書館の蔵書数(平成29年度)は、総計で4342万点です。
ネット上には、実に数千万冊もの情報量が、あふれていることになります。
これは10年以上前の情報なので、いまはさらに増えていることは容易に想像できます。
ブログの公開記事総数の推移からは、右肩上がりで増えているのが分かります。
2010年よりも前のデータにも関わらず、ものすごい伸びを示しています。
現在は一体どれほどの情報が溢れているのか、考えただけで目がくらんできそうです。
ブロガー人口に関する調査について
ブログを書いている人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか?
これも公式の新しい情報が見当たらず、10年以上前のものしか見つかりませんでした。
2005年に総務省は、ブロガー人口は473万人と発表しています。
個人の調査として、ゆるかしさんという方が、自身のブログでブログ人口を予測しています。
ゆるかしさんによると、ブログ人口は少なく見積もって約626万人いると推測しています。
日本の人口の約5%、20人に1人がブログをやっている計算になります。
※計算内容については、ゆるかしさんの記事をご覧ください。
ブログは日記のように書いている人もいれば、メディアとして運用している人もいます。
個人で運用しているものもあれば、組織で運用しているものもあります。
一口にブログと言ってもその範囲は広く、さまざまな使い方をすることができます。
1人でたくさんのアドレスを持っている人も多く、数え上げれば本当に膨大です。
ブロガー番付で自身の立ち位置をチェック!
ブログ部を運営するサンツォさんは、ブロガー番付を公表しています。
出典:ブログ部より
およそ600万人がブログの世界に身を投じて、上記のような覇権争いをしています。
ほとんどの人は初級レベルで終わってしまうので、ブログの世界は厳しいと言えるのかもしれません。
ブログは初心者でも気軽に参入することができる反面、ネットの世界に長くいる人も競争相手となります。
ブログで稼ぐということを考えた場合、業界で長く活躍する人も相手となり、上級に食い込むのはハードルが高いので、注意が必要だと思います。
ブログには質の高い情報が求められている
ネット上にある情報のうち、96%は読まれていない、と言われています。
誰でも簡単にウェブ上に発信できるのですが、一方で使い物にならない大量のゴミ情報であふれています。
昨今はクラウドソーシングが活況を呈していて、大量のライティング案件が並んでいます。
クラウドワークスやランサーズをのぞいてみれば、その膨大さがよく分かると思います。
ネットの情報は珠玉混合入り混じっていて、信頼性があると言えないものも多いです。
ネット情報には大きな偏りがあり、似たような情報が乱立している一方で、肝心の知りたい情報が載っていないことも、大いにあります。
ブログを書くときは、ネットの情報を焼き直しするのではなく、足りていないものは何か?という観点で書くことも重要になってくると思います。
検索順位ばかり気にするのではなく、グーグルのデータベース作りのお手伝いをする…、そういった観点も必要なのではないでしょうか?
稼ぐことを目的として、書くことをすべて外注に振って運用していれば、自ずと似たようなものができ上がってきます。
ネットに掲載する情報をネットから拾い上げて書いていけば、それは単なる焼き直しに過ぎません。
情報発信はいままで以上に、知恵と工夫が求められているように思います。
読者の満足度を高めていくために自分ができること…、これを模索していく必要があると思います。