映画『影踏み』は、大変素晴らしい作品でした。
横山秀夫さんの原作ということもあり、期待値はとても高かったのですが、予想を大きく上回りました。
豪華俳優陣の共演もあり、2時間があっという間に終わりました。
『影踏み』の内容、あらすじ、感想などを書いていきたいと思います。
引用:『影踏み』公式HPより
目次
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『影踏み』のあらすじ
『影踏み』のあらすじは以下となっています。
世間のルールを外れ、プロの窃盗犯として生きてきた真壁修一(山崎まさよし)。
ただの「空き巣」とは違う。深夜に人のいる住宅に忍び込み、現金を持ち去る凄腕の「ノビ師」だ。
証拠も残さず、取り調べにも決して口を割らない。
高く強固な壁を思わせるそのしたたかさで、地元警察からは「ノビカベ」の異名で呼ばれていた。
ある夜、真壁は偶然侵入した寝室で、就寝中の夫に火を放とうとする妻の姿を目にする。
そして彼女を止めた直後に、幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル)に逮捕されてしまう。
2年後、刑期を終え出所した真壁は、彼を「修兄ィ」と慕う若者・啓二(北村匠海)と共に、気がかりだった疑問について調べ始める。
なぜあの夜、自分は警察に補捉されていたのか。
そして、あのとき夫を殺そうとしていた葉子(中村ゆり)という女の行方は?
恋仲の久子(尾野真千子)が懸命に止めるのを振り切り、自らの流儀で真実に迫っていく真壁。
裏社会を結ぶ細い線が見えてきた矢先、新たな事件が起こって……。
引用:『影踏み』公式HPより
『影踏み』のキャスト、主題歌について
『影踏み』のキャスト、主題歌、原作は以下のとおりです。
キャスト
真壁修一:山崎まさよし
安西久子:尾野真千子
啓示:北村匠海
久能次朗:滝藤賢一
馬渕昭信:鶴見辰吾
葉子:中村ゆり
吉川聡介:竹原ピストル
大室誠:中尾明慶
回想の安西久子:藤野涼子
菅原春江:根岸季衣
図書館にいた女:真田麻垂美
加藤:田中要次
監督:篠原哲雄
主題歌は山崎まさよし『影踏み』
山崎まさよしさんは2019年11月、3年ぶりにアルバムをリリースしました。
アルバム『Quarter Note』は全部で11曲、映画の主題歌である『影踏み』は8曲目に収録されています。
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『影踏み』の感想、レビューについて
『影踏み』は難しい作品でしたが、素晴らしい作品だったように思います。
『影踏み』の全体的な印象
『影踏み』は話がけっこう複雑で、いろいろと頭を巡らせながら鑑賞しました。
特に序盤はいろいろと複雑な関係性が出てきて、わたしは呑み込むまでかなり苦心しました。
細かい部分までしっかりと理解するには、一回きりでは分からないと思います。
ただし中盤から後半になると、だんだんといろんなことが明らかになるので、分からないなりにどんどん面白くなっていきます。
『影踏み』のここが良かった
全体的に覆っているハードボイルドな雰囲気が、個人的には非常に好みです。
途中、いきなり襲われたり、予期せぬ形で殺されてしまったり、不穏な様子が続きます。
全体的にとても暗い話で、救いようのない悲しみに包まれています。
そんな中でも一縷の希望を見出していく、清々しいラストがとても心地良かったです。
『影踏み』の俳優陣について
山崎まさよしさんの主役は、かなり良かったと思います。
セリフの弱さを感じることもありましたが、顔が二枚目なので気にならずに見れました。
北村匠海さん、尾野真千子さん、滝藤賢一さん、中村ゆりさん、みんなとても良かったです。
鶴見辰吾さんや大竹しのぶさんといった大御所も、大変見応えがありました。
『影踏み』ここが分からなかった
わたしの理解不足のために、分からなかった部分もいくつかありました。
・前半の刑事たちの関係性が良く分からなかった。
・久子さんが勤めている保育園に嫌がらせの書き込みをしたのは?
・久能の双子の兄が突然出てきて???となった。(わたしだけ?)
細かい部分を突き詰めていくと、全体の60%も理解できていない感じです。
もう一度追って確認をしたいと思いました。
『影踏み』の口コミ、評判は?
『影踏み』は、公式HPに感想投稿キャンペーンが設置されています。
少しだけ取り上げて見たいと思います。
・白か黒かを問い詰めてくる事が濃くなった現代で、本当にそれが正義なのかを考えさせられました。
・主題歌の山崎さんの影踏みに聞き入っちゃいました。映画も気になります。
・尾野さんと北村君が予想以上に素晴らしかったです。山崎さんは、とても自然に演じていたように見られました。他の共演者も役にぴったりでした。何度も見たくなる作品です。観るたびにいろんな感想が出てきそうです。
・そして、常に理由には愛がありました。その愛ひとつひとつに、私は胸を打たれました。
映画への高評価が多数寄せられています。
とても素晴らしい作品で、いろいろと語りたくなります。
見終わったら、公式サイトのみんなのコメント見て楽しむのがおすすめです。
『影踏み』を他の方法で楽しむ!
『影踏み』はさまざまな形で出ていて、他にもいろいろと楽しむことができます。
横山秀夫さんの小説
『影踏み』は、2003年に出版した横山秀夫さんの短編連作ミステリーです。
アマゾンや楽天、各書店などで購入することができます。
オーディオブック
オーディオブックは耳で聴く本のことです。『影踏み』は、音声で楽しむこともできます。
audiobook.jpは、『影踏み』がオーディオブックとして収録されています。
オーディオブック聴き放題プランに入っていて、入会するだけで楽しむことができます。
audiobook.jpは通常月額750円かかりますが、初回30日は無料で使うことができます。
ナレーターや声優が朗読していてとても聴きやすく、耳からスッと内容が入ってきます。
『影踏み』を別の形で楽しみたい人は、こちらもおすすめです。
横山作品では『影踏み』以外には、『深追い』などがあります。
※こちらの作品は聴き放題ではありません、別途購入が必要となります。
『影踏み』は期待を裏切らない大人のミステリー
『影踏み』は、とてもおもしろい作品でした。
わたしはミステリー作品を、いままで見破った試しがありません。
『影踏み』は、一体どんな展開が待っているのか、最後まで想像もつきませんでした。
前半は関係性が複雑で難解ですが、後半になるとだんだんスッキリとしてきます。
分からないまま置いてけぼりを食らう、といった感じではありません。
俳優陣がすごく豪華で絵になる人ばかりなので、とても見応えがありました。
山崎まさよしさんの主演も、すごく良かったように思います。
『影踏み』は期待を裏切らない面白い作品で、すごくおすすめです。
是非劇場に足を運んでみて下さい。