ひょんなことから出会った映画が、とてつもない深い感動を呼ぶことがあります。
わたしにとって『湯に沸かすほどの熱い愛』は、まさにドンピシャでした。
出会ったことに心から感謝したくなる、本当に素晴らしい映画です。
2016年は『君の名は』と『シン・ゴジラ』の大ヒットの年でしたが、『湯を沸かすほどの熱い愛』こそ、絶対に見逃してはいけない映画なのです。
目次
スポンサーリンク
『湯を沸かすほどの熱い愛』を動画で観るには
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、DVDで発売しています。
こちらを買っても観るのも良いですが、おすすめなのは動画配信で観る方法です。
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、AmazonプライムビデオまたはU-NEXTで配信しています。
・アマゾンプライムビデオ
・U-NEXT
アマゾンプライムビデオ
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、月額500円のAmazonプライム会員になれば、観ることができます。
アマゾンプライムビデオは、他にも面白いコンテンツがたくさんあるのでおすすめです。
U-NEXT
U-NEXTの場合、月額1,990円の会員になると、映画を観ることができます。
U-NEXTは数ある動画配信サービスの中でも、群を抜いて作品数が多いです。
最新作もいち早く観ることができるので、映画好きには特におすすめです。
初月はお試し期間として、31日間無料で視聴することができます。
『湯を沸かすほどの熱い愛』のあらすじ、キャストについて
『湯を沸かすほどの熱い愛』のあらすじ、キャストは以下のとおりです。
<あらすじ>
余命2ヶ月。
私には、死ぬまでにするべきことがある。
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。
母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。
その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
・家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
・気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
・娘をある人に会わせる
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらも、より強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する。
<キャスト>
幸野双葉:宮沢りえ
幸野安澄:杉咲花
幸野一浩:オダギリジョー
向井拓海:松坂桃李
片瀬鮎子:伊藤蒼
酒巻君江:篠原ゆき子
滝本 :駿河太郎
引用:『湯を沸かすほどの熱い愛』公式HPより
スポンサーリンク
『湯を沸かすほどの熱い愛』の感想について
『湯を沸かすほどの熱い愛』の素晴らしさを端的に言うと、「母の偉大さ」です。
宮沢りえ演じる双葉のたくましさが、とにかく際立っています。
その代わり、出てくる男連中はみんな頼りない人ばかりです。
オダギリジョー演じる一浩はどうしようもないダメ男で、松坂桃李演じる向井はいい加減なヒッピー役です。
双葉がたくましすぎるが故に、ダメ男を引き寄せているのかもしれません。
しかし、双葉は決して彼らを責めることはありません。
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、とにかく杉咲花の演技がすごすぎます。
特に母親との学校に行く行かないの口論のシーンは、息を呑むほど緊迫したシーンです。
一流の演技者同士の壮絶なぶつかり合いは、ものすごい迫力で鳥肌が立ってきます。
口論のシーンだけで、演技賞に匹敵するほどの、すごいやり取りだと思います。
双葉の厳し過ぎる叱責は、端から見ればやりすぎのようにも思えます。
無理やり学校に行かせる様子は、ともすれば虐待と取られかねません。
しかし結果的には、娘がきちんと立ち向かっていじめを跳ねのけたのです。
双葉のやり方が間違っていなかった、そう感じさせる瞬間でした。
この映画は重いシーンがいくつもありますが、そんな中でも食卓を囲む場面はホッと和みます。
家族で囲むしゃぶしゃぶのシーン、巨大なタカアシガニを頬張るシーンなど、随所に差し込まれていて、緩急の付け方が抜群にうまいと感じました。
エジプトに行きたいという双葉の願いは叶いませんでしたが、父の一浩の発案でやってみせた、組体操のピラミッドのシーンは、心がホッとする良いシーンでした。
後半、車の中で、双葉が安澄にある事実を伝えるシーンは、最大の見所です。
宮沢りえと杉咲花は、この映画で日本アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞を受賞しました。
とてつもない緊張感と、まぶた1つ動かさない圧巻の演技は、言葉に言い表せないほどの素晴らしさです。
演技がとにかく神がかっていて、すごいとしか言いようがありません。
『湯を沸かすほどの熱い愛』は闘病映画?
最初わたしは、余命宣告を受けた母親の闘病物語、のような物語を想像していました。
実際に見てみると、そんなにありきたりな生ぬるいものではありませんでした。
この作品はとにかく脚本が綿密に作られていて、いい意味で次々と裏切られていきます。
何気ない描写に含みを持たせていて、あとから分かることがたくさんあるのです。
一度のみならず、何度も鑑賞することができる映画なのです。
『湯を沸かすほどの熱い愛』の口コミ、評判について
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、ツイッターでも大変な話題となっています。
湯を沸かすほどの熱い愛
さいっこうに泣けた— mxxx… (@mxxx71136307) October 30, 2019
湯を沸かすほどの熱い愛、なに以来の涙量かしら。平日夜に見たらあかんかった。
— あかね (@guromina4) October 28, 2019
宮沢りえの「湯を沸かすほどの熱い愛」はめっちゃ泣けました。
— 桂輪太郎“マークミスコールマン” (@keirintarou714) October 30, 2019
杉咲花ちゃん可愛いなぁーッ о 湯を沸かすほどの熱い愛の映画の時から凄い演技力だなって注目してたけどその頃から可愛かったけど比べるとすんげ可愛くなったゎ о
— Meg (@mamadevil666) October 24, 2019
「湯を沸かすほどの熱い愛」
生きている間に絶対に観るべき作品
予告見ると結末分かるけどそれまで数え切れない程たくさんの愛情が落ちてるからそれを拾ってほしい
お母さんに向けて子供たちがあることをするんだけどそのシーンが号泣号泣で次の日頭痛くなります#湯を沸かすほどの熱い愛 pic.twitter.com/foO7dtVXSw— とおりっこ (@M__10ri) October 30, 2019
『湯を沸かすほどの熱い愛』は家族映画の傑作!
家族を描いた映画は『そして父になる』『万引き家族』『鈴木家の嘘』など、傑作が多いです。
そんな中でも『湯を沸かすほどの熱い愛』は、群を抜いて素晴らしい屈指の家族映画なのです。
家族だからこそ分かり合えないこと、家族しか知り得ないこと、人の数だけさまざまな家族像があります。
家族の秘密をひも解くのは、ときに痛みや苦痛を伴う大変な作業です。
『湯を沸かすほどの熱い愛』も、その苦しみはとても大きなものでした。
だからこそ最後には、大きな感動が押し寄せてくるのだと思います。
中野監督は2019年の4月に最新作『長いお別れ』を公開しました。
こちらも大変素晴らしい作品なので、是非ともご覧ください。