ブログ

【神戸】ブログを読まなかったわたしが唯一読んでいた「こべるん」のこと

いまでこそブログを毎日更新しているけれど、

少し前まではブログというものとまったく無縁の生活を送っていた。

ブログを個人の日記くらいしか認識しておらず、

なぜみんながブログを書きたがるのか、そんなに自己表現に飢えているのか、

すべてが疑問しかなかった。

 

ブログはまだ広く市民権を得ていないと思う。

本を出版したとなると、人はすごいともてはやすけれど、

ブログを書いていると言っても、誰も気にも留めないのではないか?

かく言うわたしが、ずっとそう思っていた。

本や雑誌に比べて、ブログというものを一段低く見ていた。

ブログを個人の日記くらいにしか思っていなかった。

 

ブログを読むという習慣がそもそもなかった。

世の中には一体誰が読むのか?と思うブログであふれている。

芸能人でもあるまいし、素人が書いた雑記ブログを

わざわざ面白がって読む人なんているのだろうか?

わたしには、とても価値があるとは思えなかった。

 

ところが、そんなわたしも1つだけ注視していたブログがある。

会社員をしていたときから、ことあるごとに読んでいた唯一のブログ、

それが「こべるん」である。

 

 

こべるんは、神戸の街の変遷を紹介している。

おもに高層ビルにスポットを当てて、人の流れや街の活性化など

神戸に関して、さまざまな角度から考察を行っている。

管理人は高層ビルや土地の所有に関することに大変詳しくて、

読んでいるだけで非常に勉強になる。

ブログは10年以上続いており、もはや神戸の街の変遷を

知ることができる貴重な資料室と化している。

神戸という街を愛して止まない、管理人の熱意が伝わってくる。

 

わたしも神戸のことが大好きなので、自分の馴染みのある場所が

紹介されていると、すごく楽しい気分になる。

神戸の街にはさまざまな顔があって、

いろんな角度から神戸を知ることができる。

 

なかでもわたしがもっとも感銘を受けたのは、そごう神戸に関する考察である。

わたしは前職で百貨店に勤めていた。そごう神戸もわたしが勤めていた

会社の管轄の1つである。会社員時代、わたしはそごう神戸で働きたくて、

ずっと希望を出し続けていたけれど、結局叶うことはなかった。

すると16年8月に、H2Oリテイリングに店舗を譲渡する

というニュースが発表されて、度肝を抜かれた。

まさか店舗の一部分を切り離して、ほかの会社に譲るなんてことが

起きるとは思わなかった。こんな方法があるのか、

と衝撃を受けたことを覚えている。

 

また、三ノ宮駅前の変化を大胆に提言している記事も面白かった。

駅ビルを立て直して、伊勢丹かルクアができるのではないか?とか、

そごう神戸は立て直した方がよいのではないか?とか、

ヨドバシカメラができるのではないか?など、

さまざまな未来予想図が描かれていて、読んでいるだけでワクワクした。

街づくりを想像することは非常に楽しい。

こういう人に街づくりの議論の輪に入って欲しい、と感じたものである。

 

神戸は95年に阪神大震災で被災し、多くの傷を負った。

わたしも姫路で実際に経験をしていて、よく分かる。

阪神高速が横倒しに倒れている映像は、まさに衝撃だった。

関西を襲った未曾有の大災害は、多くの傷跡を残した。

しかし、神戸の復興は非常に早かった。5年も立たないうちに立ち直った。

ところが街の開発を考えたときに、神戸は大きな遅れを取っている。

 

2000年以降、姫路や西宮北口、大阪は、大開発によって劇的に変わった。

姫路の駅前は、もはやわたしが学生時代に過ごしたときとは、

まったく違う姿になっている。高架になって南北の往来がしやすくなり、

ピオレといった商業施設ができて、ものすごくオシャレな街へと

生まれ変わった。西宮北口は、阪急の大規模な開発によって、

劇的に変わった。大阪と神戸に挟まれていて、なおかつ、

さほど多いとはいえない西宮の人口規模のところに、

「阪急西宮ガーデンズ」のような大規模な商業施設を作るのは、

かなりの冒険に思えるけれど、結果としては大成功を収めている。

いまや関西の住みたい街ランキングナンバーワンの場所となっている。

大阪もグランフロントができて、人の流れが大きく変わった。

それぞれの街が大きく変貌を遂げているのに対して、

三ノ宮の駅前は、とても150万都市の玄関口とは思えない。

震災を乗り越えて以降、時がずっと止まっているように思えてくる。

神戸のプレゼンスは年々落ちていて、2016年には人口で福岡に抜かれてしまった。

神戸の地盤沈下は、今後も避けられそうにない。

神戸が大好きな人間にとって、非常に残念なことである。

 

しかし、いよいよ神戸も本格的な大開発に差し掛かっている。

そごう神戸は19年10月から阪急神戸に変わる。

三ノ宮の駅ビルが本格的に再開発へと乗り出していく。

工事をしている神戸阪急ビルは、21年春のスタートを目指している。

これから神戸の街が大きく変わっていく。

10年後には一体どのように生まれ変わっているのか?

もう一度神戸を魅力ある街になって欲しい、そう心から願っている。

「こべるん」の記事で、神戸の街を見守っていきたいと思う。

 

「こべるん」の関係者さま、いつも良質な記事を

読ませていただきありがとうございます。