会社に安心して身を任せられる時代は、とっくの昔に終わっています。
これからは自分の力で生きていくことを、常に念頭に置かなければなりません。
会社を間借りしている、くらいに思っておいた方が良いかもしれません。
会社を辞めても他の方法で稼げるように、常に模索をしておくべきです。
目次
スポンサーリンク
いまのまま会社を維持していくのは不可能!
1つの会社で30年近く勤め上げることは、いろいろと無理があります。
会社の視点・・・面倒見切れない、高給を取る社員が重荷
社員の視点・・・マンネリ、新しい刺激がない
会社は社員を簡単にクビにできないので、負担ばかりが増していきます。
結果、だんだんとお金がきつくなり、そのしわ寄せが現役社員に振りかかってくるのです。
年配者の甘い蜜を吸っている人たちが幸せなのか、と言うと、そんなこともありません。
年配社員は時間を先送りしながら、逃げ切ることを考えていたりしています。
お互いが負の感情を抱えている状態は、とても健全とは呼べません。
年輩社員が空気を読んで、さっさと行動をすれば話が早いのですが、それが簡単にできないから、非常に難しい問題なのです。
対象年齢は45歳以上が意味すること
沈みかけた船というのは、さまざまなニュースから見ても分かります。
大手企業で早期退職や希望退職募集がニュースとなっています。
ここ最近も、以下のような大企業が人員削減を発表しました。
2000年代に入ってから、希望・早期退職を募集したグラフは以下のとおりです。
大手企業の希望・早期退職は、リーマンショックがあった翌年の2009年に大きく増えました。
その後、アベノミクスが始まってから減少傾向にありましたが、ここ最近はまた少し増えてきています。
東京商工リサーチの調べによると、最近の人員カットの傾向として、以下のようなことが言われています。
これまでは生き残りを図るための止むを得ないリストラが中心でした。
最近は、成長を目指すために人員を整えるための早めのリストラ、が、行われるようになってきています。
企業は早めにリストラをする傾向になっている
厳しい競争環境を生き残っていくために、少しずつではありますが、素早い経営判断を下すようになってきているのです。
リストラ自体は非常にデリケートな問題で、賛否あるとは思いますが、筆者はとても良い動きだと考えています。
スポンサーリンク
自分で決断できない社員になりたいか?
会社に身を預けていれば安心、という時代は終わりました。
会社は30年以上も長い期間、社員1人ひとりのことを見る余裕などありません。
5年10年単位で目まぐるしく変わる時代において、永久に不変なものは存在しません。
30代の人は、まだこの先長いので、きちんと考える必要があるのです。
わたし個人の意見として、沈みかけた船に留まることは、あまり得策とは思いません。
現場に立つと分かりますが、自分たちがいるあいだは何事もなく無事に過ぎればいい、という、ことなかれ主義の年輩社員が非常に多く目につきます。
会社はさまざまな方法でその解消に努めていますが、解決には至っていません。
会社で頑張ることは大切ですが、いつまでも状況が変わらないなら、会社以外に稼ぐ方法を見つけ出して、会社に頼らない生き方を模索するのが現実的です。
自身の成長をあきらめていないか?
あと数年待っていれば逃げ切れる世代と、20年近く先が待っている世代では、仕事に対する考え方や取り組み方がまったく違ってきます。
会社にいることのメリットはいろいろとありますが、10年以上勤めたときに、さらに目新しい経験ができる、といったことは、それほどないように感じます。
1つのところに長く留まるのは、成長機会の損失につながる
世の中にはさまざまな価値観を持った人がごまんといるのに、会社の中の狭い範囲で、留まっていると、どんどん視野が狭くなっていきます。
人それぞれ長所や短所があるので、一概には言えませんが、会社で学べることを学んだら、次に行くという考え方が個人的には良いと思います。
仕事を続けていくのか、辞めて新しいことをするのか、一度しっかりと問うてみるのが良いです。
発信できる環境は整っている
ひと昔前は、個人が1人でやっていくというのはほとんど不可能でした。
いまはブログやYou Tube、ツイッターやフェイスブックなど、個人がいくらでも発信することができる時代です。
会社のような大きな規模はできませんが、個人には小回りが利くというメリットがあります。
発信力を磨いていろんなことに取り組んでいくうちに、世に埋もれている細かなニーズを掘り起こすことができるのです。
バブル期であれば、経済成長の波に乗ってイケイケでやっても問題はありませんでした。
ところが経済全体がシュリンク(縮小)する時代には、それでは通用しません。
うまくダウンサイジングするとか、誰も気付いていない細かなニーズを拾うなど、自分の頭で考えてやっていかなければなりません。
新しい挑戦はとても大変ですが、人と違うことをするのは生き残る1つの策なのです。
30代はまだ挑戦する気概が残っている
30代は転職市場で、まだ選択の余地が残されています。
5年後や10年後に自分がどうなっているのか、自らのキャリア設計をしっかりと考えながら、前に進んでいくことが大切です。
会社にいれば先細りになっていく可能性は否定できません。
会社の出世競争に勝てるなら良いですが、今後に不安を覚えている場合は、思い切ってほかの選択肢を選ぶのが良いのではないでしょうか?
5年後10年後には、どんな世界が待っているのか、誰にも分かりません。
沈みかけた船に留まって、何もしないままズルズル先延ばしにしていくと、ますます厳しくなっていきます。
自由を掴むために外の世界に繰り出すのか、安定を取っていまのまましがみつくのか。
個人的には気力や体力があるうちに、新しいことに挑戦することがおすすめです。