ジッタリンジンの「こいのぼり」は、切なさと物悲しさが同居した屈指の名曲です!
聴けば聴くほど味わい深くなり、深く考えさせられる、そんな曲ではないでしょうか?
「こいのぼり」を一言で言い表すと、わたしは「祈りの曲」だと感じています。
サビの部分で高らかに歌う春川さんは、まるで祈りを捧げているかのようなのです。
曲中に描かれているメインテーマは「別れ」で、これは誰もが一度は直面する普遍的な出来事です。
しんみりとしたり、悲しみに暮れたり…、普通は寂しさを感じてしまったりするものですが…。
ジッタリンジンらしいカラッした様子は、ほかの曲と同様、ここでも遺憾なく発揮しています。
まだ曲を聴いたことがないという人は、是非ともやってみて欲しいことがあります。
まずは歌詞だけを見て、「こいのぼり」がどんな曲なのかを、想像してみて下さい。
>こいのぼり / JITTERIN’JINN の歌詞 (21173) – プチリリ
すべてひと通り終わったら、YouTube動画で「こいのぼり」をチェックしてみて下さい。
歌詞と曲とで印象が大きく変わった、そういう人がかなりいるのではないでしょうか?
曲を聴くと完全にジッタリンジンそのもので、これはもはや通常運転といった感じです。
曲そのものは本当に素晴らしいのですが、そこに祈るような歌詞が加わってきます。
これらが見事に合わさることによって、屈指の名曲に仕上がっているように思います。
ジッタリンジンの「こいのぼり」について、見ていきたいと思います。
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「こいのぼり」の概要について
ジッタリンジンの「こいのぼり」は、2001年のファンクラブ限定曲として出されました。
その後、2007年に発表したベストアルバム『8-9-10 ver.2』に、収録されています。
サブスクなどでは聴くことができず、オリジナルアルバムでの収録もありません。(※2021年11月現在)
「こいのぼり」にアクセスする方法は、かなり限られている…、というのが現状なのです。
「こいのぼり」のYouTube動画について
「こいのぼり」を聴きたいと思ったとき、もっとも手軽な方法はYouTubeでの視聴です。
ジッタリンジンは公式YouTubeチャンネルで、さまざまな動画を発表しています。
おもに、シングルCDのミュージックビデオや、ライブ映像などが中心なのですが…。
なぜか、あまり取り上げられることのない「こいのぼり」が、アップされているのです!
「こいのぼり」のミュージックビデオは、マンガ動画のような映像に仕上がっています。
この動画で描かれいるおもなテーマは、「男の友情」といったところでしょうか?
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「こいのぼり」で描かれていることなどを考察
「こいのぼり」でおもに描かれているのは、「大切な人との別れ」についてです。
春川さんの心からの叫びから始まる歌詞は、「願い」や「祈り」の感情を感じさせます。
ドラムの打ち込みが開始の合図となり、そこから流れるように曲が進んでいきます。
曲に描かれていることを追っていくと…、別れを予感させる描写が続いていきます。
惜別の思いを綴っているのですが、その真相は果たして何なのか?詳しくは分かりません。
いろんなシチュエーションが想像できて、人によって解釈は大きく異なると思います。
・20年来の付き合いだった友人との別れを描いたワンシーン
・病に苦しむ弟を暖かく見守りつつどうにもできない兄の心情
・幼い子どもを事故死で亡くなってしまった母親の心情
「愛する人」と「別れ」が何を指すのかによって、ガラリと様子が変わってきます。
別れに対する悲しみを感じながらも、しっかりと受け入れている様子が伝わってくるのです。
惜別の感情をしっかりと受け入れるべく、一人で散歩しているみたいな描写をイメージさせます。
サビの部分は同じフレーズの繰り返しで、音程やリズムはまったく変わりません。
ただ、繰り返すことによって、より強い「祈り」の感情を感じさせるように思います。
曲が進んでいくにつれて、今度は、過去に一緒に過ごした楽しい時間を、回想する描写が出てきます。
時が進んでいろんな夢が叶ったけれど、それでもあの頃の時間は戻ってこない…。
思い出の時間はずっと止まったまま、それでも相変わらず君は「僕に笑いかける」
2番が終わったあとに間奏に入るのですが、破矢さんのギターソロはまさに圧巻の一言です。
このギターが本当に格好良くて、ファンとしては聴くたびに惚れ惚れしてしまいます。
最後のサビは同じフレーズを2回繰り返して、曲は終わりへと向かっていきます。
4分22秒の曲の中で、「こいのぼり」に想いを託した回数は、全部で5回となります。
何度も繰り返し歌うことによって、わたしには「祈り」という側面が、より鮮明になっているように感じるのです。
「こいのぼり」の口コミについて
ジッタリンジンの「こいのぼり」に言及した、口コミを拾ってみました。
ジッタリンジンの
晴とこいのぼりが好きなんよねー
女心は秋の空〜🎶 pic.twitter.com/QDss9Banls
— あゆみ (@jasuminsan) October 1, 2015
「こいのぼり」のジンタギターソロ。
自分の中では「晴」のソロと双璧て大好き。とにかくジンタのメロディラインの刹那かっこよさが全開。
ギターが最高に唸っている#ジッタリンジン#こいのぼり— サノジンタ (@Eq187Z1xLE0nqB4) April 30, 2020
車を走らせていると、鯉のぼりが見えて、あっ、ジッタリンジンの"こいのぼり"だ⁉️って思って、ジッタリンジンの"こいのぼり"を聴いて泣きそうになったよ✨🎏
— うららか (@uraraka_uraraka) April 3, 2021
5月5日の“こどもの日”✨
ジッタリンジンの“こいのぼり”が聴きたくなったなぁ🎵🎏✨— うららか (@uraraka_uraraka) May 5, 2020
ジッタリンジン、こいのぼりが一番好きかもしれん
— ちいぼぼ (@chii_bobo___) August 28, 2019
「こいのぼり」は絶対に聴いておきたい名曲!
ジッタリンジンはキャリアが進むにつれて、素晴らしい名曲を生み出していますが…。
「こいのぼり」はまさに、その進化の果てに生まれた、渾身の一作だと思います。
しかし残念ながら「こいのぼり」は、それほどスポットを浴びているようには思いません。
曲の素晴らしさとか、本当の意味に気付くまでに、少し時間がかかる曲だと思います。
ただし、歌詞の深さは随一で、本当に伝えたいことが詰まっているように感じます。
これはわたしの勝手な想像ですが、歌詞からはものすごく熱いが伝わってくるのです。
「こいのぼり」にはさまざまな解釈があり、聴く人によって印象が異なります。
いろんな聴き方に耐えうるからこそ、大きな存在感を放っているのだと思います。
ジッタリンジンの名曲は数あれど、「こいのぼり」は絶対に欠かすことはできません!
これを機にもう一度、「こいのぼり」を聴き直してみてはいかがでしょうか?
何度も聴いているうちに、きっと新たな発見ができるものだと思います!