自分の周りを見渡してみたときに、以下のような人はいないでしょうか?
・インスタのフォロワーを増やしたい!でも伝えたいことは特にない!
・英語を勉強してTOEIC900点を取りたい!でも特別に何かやりたいことはない!
・プログラミングの勉強をしたい!でも具体的に作りたいものはない!
また、子どもに話を聞いてみると、こんな風に言う子もいるように思います。
・将来はビッグになってノーベル賞を取りたい!でも研究したいことは特にない!
・将来は大金持ちになりたい!でも具体的に何をやるかは分からない!
こういった人たちはすべて、手段の目的化に陥っている可能性があります。
端から見れば、突拍子もないバカみたいな話、という風に映るかもしれません。
でも実際は、わたしたちの身の周りで普通に起きていることなのです。
何も考えずに漫然と作業をしていると、必ずこのワナに陥ってしまいます。
間違った方向に向かわないためにも、定期的に見直すことが大切だと思います。
手段の目的化の実例と、回避方法について見ていきたいと思います。
目次
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手段の目的化はなぜ発生するのか?
手段の目的化は、多くの人が無自覚のまま、陥っていることが非常に多いです。
端から見ればおかしなことに見えても、当の本人はそのことに気付いていません。
手段の目的化に陥らないためには、ときどき自分を見つめ直す必要があります。
自分がやっていることはどういうことなのか、振り返ってみるのと良いと思います。
手段の目的化に陥ってしまう3つの具体例
手段の目的化に陥りやすい3つの具体例について見ていきます。
事例1 資格の勉強について
資格の勉強は、手段の目的化に陥りやすい、もっとも顕著な事例だと思います。
資格を取ることに熱中すると、やがて合格することが目標になってしまいます。
資格の難易度が高ければ高いほど、このワナに陥りやすくなるので注意が必要です。
資格を取ることがゴールではなく、取ってからが本当のスタートなのです。
事例2 SNSのフォロワーの獲得
インフルエンサーに憧れて、SNSのフォロワーを獲得しようと試みる人がいます。
やみくもに数を増やしたところで、それはまったく意味がありません。
SNSはブランディングが重要で、フォロワーの数よりも質のほうがはるかに大事です。
フォロワーの数は単なる数字でしかないので、意味をはき違えないように注意が必要です。
事例3 プログラミングの実践
プログラミングを勉強するときは、スクールなどに通って学ぶのが良いと思います。
コードの書き方などを覚えていくのは、ステップアップのためには欠かせません。
ただ、ある程度の勉強を終えたら、次のステップとして実際に何かを作ることです。
プログラミングの勉強自体が目標にならないように、注意しなければなりません。
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手段の目的化に陥らないための3ステップ
手段の目的化に陥らないようにするためには、思考の段階を分けて考える必要があります。
考え方の順序としては、以下のようなものになると思います。
- まずは目的を設定する
- そこに到達するための手段と方法を考える
- 具体的な施策に落とし込む
これを英語学習の場合に当てはめて考えると、以下のようなものになります。
- ビジネスの現場で英語ができるようになりたい
- ビジネス英語を学ぶ(ラジオ、スクール、英語教材)
- ラジオの基礎英語を視聴する、TOEICなどの英語教材の実践
英語が身についた先のことまで、思い巡らせなければ意味がありません。
手段の目的化になってしまう人は、①を忘れてしまっているのだと思います。
本来は①という目的があって、それを達成するために②と③に落とし込んでいく…。
身につけた先のことを忘れてしまったら、そもそも勉強の意味がありません。
人は怠惰な生き物なので、いつの間にか自分に都合良く解釈してしまったりします。
自分の考えをしっかり見つめ直して、順番にしっかりと論理を組み立てていく…。
ショートカットせずに最後まできちんと見届ける…、そういったことが大切です。
目的を達成するために手段がある!ことを忘れない!
手段の目的化に陥らないためには、何のためにやっているかを、明確にすることです。
こういった流れで勉強するというのが、本来の在り方なのだと思います。
手段の目的化に陥っている人は、自分が何をやりたいかが明確になっていません。
いま一度、紙に書いてしっかりと洗い出し、思考を整理してみてはいかがでしょうか?
どんな物事にも言えますが、まずは実践から入るのが一番だと思います。
最初からうまくやれる人はいないので、そこから必死になって学んでいきます。
手段はあくまで手段であり、目的は何なのか?を、しっかりと考えることが大切です。
どんなに注意していても、これを徹底するのはかなりむずかしかったりするのです。